11日目『仮面の下』
悪態をつく声が聞こえた。一瞬後に、それが自分の口から零れたと気付いて息を呑んだ。
慌てて周りを見る。ここは僕が一人で暮らす部屋だ、他には誰もいない。
それに安堵して、息を吐いた。
毎日、仮面を取っ替え引っ替えしていると、素顔を見失う。
今の言葉は、本当に僕の本音だったのだろうか?
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