34Dead『別の子たち』

船の中である者を探している者がいた。


それを仲間に指示をして何かを警戒している茶髪の少し険しい表情をした少女がいた。


彼女は瑛代である。


この船に侵入した少女たちのリーダー役を担っている。


瑛代たちは船に入って食料と武器を探索していた。




「瑛代ちゃん!! ここの食料結構たくさんあるよ!!」


「本当!! これ外国産かな?」




と食料班から言われた。


瑛代は




「ありがとう、加奈、誠子」




何かに警戒しながら瑛代は言った。


加奈と呼ばれたボブカットの少女と誠子と呼ばれた金髪の長い少女は嬉しそうにした。


すると




「ここには拳銃があった! 私たちが使えるのは多分このハンドガンかな?」




と言った。


すると




「さすがにショットガンは難しいかな、お! サバイバルナイフ発見!」




と言って他の2人は色々と使えそうな武器を探している。


瑛代は




「他に使えそうな武器ってある? 長い物が良いと思うよ、ゾンビを突いて出来るだけ戦わない様にすることが出来ると思うし、後掴まれたらすぐに話して逃げることを忘れないでね、奈々子に京サバイバルナイフは人数分見つけれたらお願い!」




と言って指示を送る。


奈々子と呼ばれたツインテールで耳にピアスをした少女と降ろした髪の少女は




「「了解!」」




と言って再び探し始める。


すると




「!! 皆! 至急隠れて!!」




と瑛代は言った。


それを聞いて皆一斉に隠れた。


すると




バアアアアアアアアアアアアアアアン!


バアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!




ガシャアアアアアアアアアアアアアン!!




と大きな音と共に何かが部屋の中に入ってきた。


それはとても大きくそして狂暴そうなクリーチャー型のゾンビであった。


それを見て




「!!」


「ひ!」


「シ!」




と言って震える皆を瑛代は黙らせた。


クリーチャー型ゾンビは部屋を徘徊し続ける。




「グルルルルルルル」




と涎を垂らしながら辺りを見渡す。


瑛代は




「あいつは目が見えるのかもしれない。やっぱり今までのゾンビとは違う」




と言った。


それを聞いて加奈は




「それってやっぱりこのゾンビパニックは仕組まれたのかな?」




と聞いてきた。


瑛代は




「核爆弾を落すって聞いた時点でその可能性はあるかな? 日本を放棄かと思ったけど陰謀みたいなことも言ってたし……とにかく盗聴した相手と会うのは止めといたほうがいいかもしれない」




と言った。


すると奈々子は




「え? 会った方がいいんじゃない? 味方になってくれるかもしれないよ?」




と言った。


瑛代は




「確かに、そうかもだけどだからと言ってその陰謀を起こした奴らの手先で通信していたのかもしれないのも否めない……会話内容からそんなことは無いだろうけど盗聴を利用されていると思ったら皆を危険に晒せないよ」




と言った。


すると他の皆は




「瑛代ちゃんはリーダーだし言うこと聞くよ!」


「私も!あなたが居なかったら死んでたし!」


「アタイも従うよ!」


「僕も!」




と言って皆瑛代に笑顔で言った。


するとクリーチャー型ゾンビは




「グルルルルルル?」




と言って外へ出ようとした。


誠子は




「今なら大丈夫かも?」




と言って顔をのぞかせた。


瑛代は




「まだ駄目」




と言って顔を引っ込めるように言った。




「グラアアアアアアアアアアアア!!」




とクリーチャーは誠子を見つけたのか舌を伸ばして誠子に巻きつけた。




「え!!」


「誠子!!」




と言って瑛代が手を掴んだ。




「イダッダダアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」


「我慢して!!」




と言って苦しむ誠子に瑛代は言った。


すると加奈は




「サバイバルナイフ!!」




と言って持っていたナイフでクリーチャー型ゾンビの舌を斬りつけた。




「グシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」




と苦しんで爪を立てる。


すると奈々子は




「えっと……こうやってこうやって」




と言いながら


カシャン


とアクションレバーを引いて引き金に指を入れ狙いを定めた。


そして




パアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!




と発砲した。


それは上手く爪に辺り生やした爪は運よく折れて破片がクリーチャー型ゾンビに刺さる。




「グガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」




それと同時に舌をナイフで奈々子が切り落とした。




「誠子! 大丈夫!」


「ううう……ありがとう皆」




と感謝するが




「今は後! 逃げるよ!」




と言ってクリーチャー型ゾンビに向き合った。




「皆……命がけで避けながら突っ切るよ」


「「「「オオオオオオオオオオオオオオオオオ!」」」」




と言って皆気合を入れた。


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