第4話

 放課後のグランドで幼馴染二人に問い詰められていた

「で、ケイ。おまえはどうすんの」

「どうするって、何をだ」

「わかってんでしょ。部活のことよ。陸上部入るの」

「だから入るって言っただろ」

「じゃぁなんで軽音部なんて行ったのよ」

「別に良いだろ。両方入ったって」

「それにしてもケイが軽音部かぁ」

「ん。なんだ雄二、言いたいことでもあるのか」

「いや、ケイが音楽も普通に結構出来る事は知ってるけど、イメージとしては軽音部ってよりオケ部なイメージだったんでな」

「まぁ中学までのオレだとそっちに思えるか。でも、オケだとガチ勢が多すぎてな。単に少し気楽にギターとか弾けるようになってみたいなって思ったんだよ」

「じゃぁ陸上部正式入部で良いね」

ふいに後ろから声を掛けられて振り返ると、そこにはニンマリとした笑顔の京先輩がいた。

「……聞いてたんですか。相変らず神出鬼没ですね。京先輩」

「私は、居るべき所にいるだけ」

「キャラ違ってますよ。京先輩それじゃ厨二病……」

頬を真っ赤に染めた京先輩が

「いや、そのケイが練習を休んで軽音部を見学に行ったって聞いて……べ、別にそんなのいいじゃないか。とにかく正式入部でいいな」

「はい。またこれからよろしくお願いします」

「僕(あたし)も正式入部でよろしくお願いします」

双子の幼馴染の声がそろい4人の笑い声がひろがった。

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