第3話 losing story....敗北者の物語

僕の名は、影島 希良(かげしま きら)。


敗北者だ。


クラスの中では、孤独の存在。


家に帰ると、虐待をするあの両親あくまが待っている。


だから、帰りたくない。


そんな頃に、僕には弟が出来た。


あれは僕が中学生だった頃


悪魔は僕を見捨て、弟ばかりに愛を注げようとしている。


悔しかった。醜かった。ひどい憎悪を抱いた。


でも、弟を殺したらまた、が始まる。


何度も、カウンセラーに迷惑をかけてしまった。





もう、居なくてもいいや....。




そう思った、学校の帰りに新しく出来たゲームショップに寄った。


絶望を抱えた僕に、ある希望を与えてくれた。


それが、1つのゲーム。


本当に、一日中そのゲームを飽きずにやっていた。


ミッションを現実でするだけで、ゲームの中では報酬をゲット出来るゲームだ。


次々と、ミッションをこなしてそれに人生を注げていた。


空腹って事も忘れていた。


そして、ある日突然僕は駅のホームで、鉄の箱を待ち伏せしていた。22:38着 =


僕の死亡時間。


僕は、1回も後悔なんてしなかった。


本当に、楽しく終われた。


でも、1つ疑問が出来た。


"みんな、どうしてそのゲームをやらなかったの?こんなに楽しかったのに ..."


だから、誘う感覚でおびき出した。


最初は、見てるだけでも、楽しかった。


後半からは、仲間だとか、絆だとか、耳障りな言葉が聞こえ始めた。


僕は、そんな仲間とか認めてくれなかったのに....。


そんな奴は、どんどん居なくなれ....。


その望みは、最後まで叶わなかった。


一人、残してしまった。


そこで遺言。


そいつを、絶望に....。


突き落としてね。














一方....。


数週間が経ち、日が暮れた頃。


「なぁ、ミオリ....。ここまで大分歩かなかったか?....。」


「えぇ、確かに大分歩いたわね。....で?」


「えっ!?疲れねぇの!!疲れ知らずだな...。」


「あなたの体力が無いのよ...。これだから、8000代は...。」


バタッ。俺は、地に這いつくばった。


「ヤダヤダ〜!!もう歩きたくな〜いィィ!!」


高校生が何やってんだか。と薄々思いながら、駄々をこねてみた。


ミオリは、呆れた感じで溜め息をついた。


そして俺の方に背を向けしゃがみ込んだ。


「えっ?」そのまま、彼女を見ていた。


「何やってんの?早く乗りなさいよ。」


まさかそう来るとは思って無かった。

「おう....サンキュー...。」


ためらいは、あったがミオリにおんぶしてもらった。


数時間後、もうすっかり夜になった。


結局、コンビニには、誰も居なかったので野宿はそこにした。


「街中だけど、本当に誰もまともに働いてねぇんだな。」


「どういう事?」


「いや、俺は100年前の世界から来たんだ...。

そこでは、ここは争い以外で営業をしていたんだ...。だから、今の世界は跡形は残ってるけど、昔とは違う使い方してんだなって。」


「昔の世界ねぇ...。」


「あれ?驚かねぇ...。」


「私も、本当はそういう世界に居たわ。でも、連れ去られてから何年、いや、何十年経過したのかしら...。」


「俺より、もっと前に居たのか...。」


「人を老人扱いしないでくれる?」


「いや....別にそういう気は...。」


「.........。」


「..................。」


「...........................。」


「.........ねぇ。」ミオリは声をかけたが、


俺は、もう寝ていた。


ミオリは俺をわざわざ起こさず、話しかけるのを辞めた。



数分が経ち



ミオリは、その後寝ずにコンビニの外に居た。


「.........ねぇ、お星様。彼は....タカシマは一体何者なの?彼と会う前までは、人を殺める事しか出来なかったのに...。実は、順位がだんだん下がってきてもう1500代になっちゃった...。いつか、この順位をあの人にあげる時があるかもしれない。その時に、タカシマに殺してもらえば、順位をそのままあげる事が出来るけど...。その代わり、私より下の順位の人に殺されると、二度と生き返れなくなっちゃう...。.........どうすれば.............。一緒に帰れなくなっちゃう....。」


私は、涙を流してしまった。




うん。まだ会ったばかりだから今悩む必要は無い。


だから、今は今まで通り接するべきだ。


それに、私が彼を守ろう。

















現在、順位2143位。













to be continued....






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