第7話 - TOWER

 タワーが、

 安城葉月が、身を起こしていた。


「だから、言ってたじゃない」


 恐怖に蝕まれる。誰もこの状況は想像していなかった。それもそのはずで、安城葉月は胸に大きい穴ができている。にも関わらず、彼女は普通に喋って身を起こして、こちらを睨む。そこでようやく気付いた。僕らは、とんでもない勘違いをしていたと。


「あなたはあたしを殺せないって」


「そんな……!」


「メジャーアルカナNum.13――固有能力系列『THE TOWER』カードの持ち主、安城葉月。我はこの命が尽きるまで、生を賛美し謳歌しよう!」


 安城が自分を名乗って拳を振った。その小さい拳は、何もないはずの空にぶつかり存在しない幾多のガラスを壊す。破裂の音が広大に響きながら宙に黒いヒビが入る。

「安城、お前……!?」

「悪いけどね、このゲームで常識を覆しているのはあんたたちだけじゃないのよ!」

 タワーの目が血色のような紅蓮の染まる。しかし先とは違った。今の彼女の眼は、見るだけでも心臓が弾け出してしまいそうだった。安城の体が揺らめく。彼女は息を荒くしながらこっちを睨んでくる。体が動けない。ガタガタ震えて冷や汗が出てきてるが、この場から逃げられない。その感覚は、まるでメドゥーサーを前にしているようだった。かろうじて首を動かして小野田の様子を察する。彼女も体が震えているのは同じだった。全身がこわばってて、二人は生ける屍になってしまう。でもただこれぐらいの攻撃なら耐えられるのでは……。


「ダメ……」


 それがどれだけ愚かな判断だったかを、僕はここから実感した。

 小野田が両手で自分の体を抱きしめる。それでも震えは止まらずより激しくなって行く。彼女は後じさりをしながら何度も横に首を振っていた。安城の息がより荒くなる。もう小野田の爪は、自分の肌を裂いて血に染み付つく。何か間違ってると気付いたが、体は動かない。不安が襲い掛かる。絶えず小野田に呼びかけても返事は返って来なかった。小野田はその場で崩れて今度は自分を頭を抱え込む。

「ダメ……ダメ、ダメなの。やめて、やめて……やめて、やめて、やめて! お願い、お願いだからそんなことしないで!!」

 小野田がパニック状態に陥る。彼女はどこか遠いとこを凝視しながら自分の頭の中で絶望する。


「小野田! 小野田、しっかりしろ! おい!!」


「いや……嫌だよ、こんなのはもう嫌! 何でいつも、どうして……!」

 泣き叫びながら小野田が絶望する。いったい何が起きてるんだ?

 ふと、すぐ何十分前に見てた幻を思い出す。まさか、小野田に先の幻覚を……?

 でも小野田はストレングスカードを選んだおかげでそういうものにある程度免疫があるんじゃ…?


「ぐぅっ……ゴホ!」


 安城が血を吐いた。彼女は苦しそうに自分の頭を片手でぎゅっと押し付けながらも小野田から眼を離さない。彼女が血を吐きながら一瞬だけ気を抜いたせいか、体がやっと動けるようになった。焦った心で小野田に駆け付ける。そのまま小野田の目の前に行ってその肩を軽く握った。

 途端、


「きゃあああ!!」

「ぐ、うっ!?」

 小野田が怯えながら僕の手を振り切った。彼女の眼は僕を見ていたが、矛院守優也は見ていない。小野田は僕を見ながら頭を抱え込んで絶叫を繰り返す。

「この能力は、副作用が強いけど……、効果だけははっきりしてるから……適当にあいつを救えると思わない方がいいわよ」

「ごめんなさい……ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい……」

 ダメだ。精神的に追い込まれている。今の小野田に何を言っても聞こえない。彼女は完全なる恐怖に呑まれていた。荒い息遣いだ。自分の髪を掻き毟りながら泣いている。 これは安城が作り出した幻覚に違わないと思うっているが、いったい何が小野田をここまで追い込んでるんだ?

「持ってくるから、持ってくるからもう殴らないで……」

「小野田、小野田落ち着け! 持ってこなくていい。誰も君を傷つけたりしないんだ!」

「母さんは、悪くない……私が転んで割れただけだから……だから……」

「ああ、大丈夫。 また用意すればいい。だから泣かないで、ほら」

 小野田が泣くことを止めて力のない目で僕を見つめる。これで少しは落ち着いたのかなと思ったけど、小野田は再び泣きながら自分を責めリ始めた。

「バーカ、そう簡単に幻覚から抜け出せたら幻覚と言わない」

 混濁した考えの中でだんだん心が重くなる。僕は、彼女に何もしてあげられなかった。何かできること、僕にできることは本当にないのか? 安城葉月を何とかしたいけど、僕には優れた戦闘能力とかは……。

 そして、

「許して……」

 小野田が、小さく呟いた。


「お父さん」


 目の前が真っ白になる。自分の中から何かがくらくらとい沸いていた。

「また、酒持ってくるから、もう、母さん殴らないで……」

 歯が割れそうに軋む。ぐっと握った拳がずきずきとする。

「安城おおおおおぉぉ――――――!!!」

 気を取り戻すと、精一杯叫んでいた。自分でも驚くほどの大声だった。感情はひたすら怒りだけが暴走している。

「お前、小野田に何しやがったんだ!」

 深夜零時を過ぎない時間。ヒビが入った空の下で安城葉月が鼻先でせせら笑う。一方だけを引き上げた口元ができごとのすべてを言っていた。小野田の発作が激しくなる。彼女はより体を震えて、恐怖にその首が絞められる。

「ごめんなさい、ごめんなさい……もう殴らないで、殴らないで……!」

 記憶の浸食が繰り返される。小野田の絶叫は止まらない。喉が熱い。溶鉱炉で溶かした熱い鉛を注ぎ込んだようだった。


「小野田! 小野田!! ちくしょう……!」


「無駄よ。そんなに呼び続けてもあの子は帰ってこない。あたしの能力は幻覚を通じたトラウマの具現よ。簡単に言うとPTSDを人為的に作り出せる」

「やめろよ……」

「何を言ってるのかな?」

「やめろっと言ってるだろう! お前、人間として間違ってると思わないのか!」

 真っ黒な夜は星の輝きもなくただ深い深淵のようだった。複雑な気持ちを収めて考えをまとめる。もし小野田が、今まで辛い思いをしてきたなら……。だったら、このゲームで小野田の存在は十分あり得た。小野田が、誰を殺したのかも。分からないわけがない。

「小野田が……どれだけ辛い思いをしてきたか分かってんのか? 分かってても分からなくてもこれは正気じゃない! お前は人間として最悪だぞ!」

 すぐそばで苦しんでる小野田を見て体が震える。彼女が安城をたやすく殺せなかったのも無理でもない。暴力を受けた側が必然的に暴力を降る側になるのだ。そんなこと、できるはずがない。彼女の経験したことがどれだけ恐ろしくて辛いことだったかは、詳しく分からない。

 けど、小野田に向かってた暴力が彼女を辛くて痛ましくしたことだけは誰よりも知っている。

 僕だって……中学校の頃から5年間も経験したものだったから。

 真っ赤な目がため息をつく。横目で睨んでくる安城は肩をすくめながら口を開けた。


「君、名前は?」

 無言で沈黙を守り抜く。安城は気に食わないと言うように眉をしかめた。

「あなたの名前も、所有カードも分からないってことね。何それ、裏でお金でも払った? ルール違反じゃない」

 いらっとしてる安城に反応しない。 このゲームで名前を問う行為は情報を確保するための第一歩だ。あえてこっちから情報を発信する必要はない。

「まあ、いいかな。君、よく聞いて。どんな能力か、何を企んでいるかは分からないけど、そんな中途半端な気持ちでこのゲームに臨まないで欲しい。このゲームは殺されるか、殺すかよ。それ以上、以下でもない」

「そんなことはすでに知って……!」


「調子に乗るのもいい加減にして!!」


 安城の感情が爆発する。だんだん声が上がっていて怒りが露わになってくる。

「本当に吐き気するほどむかつく。何様のつもり? あたしがやったことが酷いことだと言ってるの?  何が酷いのよ? そうしなきゃ殺されるのはあたしの方じゃない! 大人しく死んでくれと言い回してるの? だったら認めてあげるよ、斬新し過ぎて殺したくなるぐらいだから!」

 ツートンカラーの髪が波立つ。彼女の目がより赤くなって血に飢えた鬼を連想させた。

「小野田、小野田と言って酷いとか何とかうるさいよ。あたしにはあたしだけの理由がある。あたしはこのゲームですべてを殺して生き残る。一瞬でも君たちと友達になれると思ったあたしがバカだった」

「お前……」

「あたしは勝つ。そのためなら手段も方法も選ばない。どんな相手でも殺して殺して殺して最後までしつこく生き残ってあげる」

 その決意は執着と言ってもいいほど強いものだった。 静かに告げる安城の声が脳裏を貫く。

「大間違いしてるようだけどね。このゲームには善悪の区分がないのよ。分かる? だってこのゲームのプレイヤーって、すべてが人殺しじゃない?」

 僕はその言葉に、何の反駁もできなかった。


「あたしは人を殺した」

 安城が自分の胸に手を置いて言う。

「あなたも人を殺した」

 今度は僕を指さしてそう言った。

「じゃあ、ストレングスは誰も殺さなかったと思ってる?」

 そんなはずは、ない。小野田さえも、誰かを殺して参加資格を得たはずだ。

「このゲームのすべてのプレイヤーは人殺しよ。人倫の道から外れた人間に、そんな道徳的なことを求めたいわけ?」

 安城の声が低くなる。彼女はかろうじて自分の感情を押し付けているようだった。彼女の後ろから紫の霧が広がる。そして霧の中から、灰色の何かが姿を現した。

 それは金属の機械でできたものだった。細い女性の形をしたそれは堅そうな堅甲を纏っていて奇妙な形で立っている。古くて千切れたドレスがひらつき、その後ろには巨大な歯車数百個が回っている。


 これが、タワーのペルソナ……。

「同じ人殺しのくせに、勝手に口を叩くんじゃない。私たちは誰かを殺して、これからも殺していく」

 タワーのペルソナがけたけた笑い出した。あざ笑うその声はとても下品で気持ち悪かった。

 彼女の言う通りだ。永久不便の真理。 納得するしかない。僕は人を殺した。それは安城葉月も、小野田麗音も違わない。中央広場で見てた重火器の少年と白衣の男も違わないだろう。このゲームのプレイヤーは、すべて誰かを殺した人殺しだ。

 あの雨の日のことをどうやって忘れるんだ? この手で加害者を殺したその時の感触は未だにこの手にしがみついている。忘れられるわけがない。

 こんな僕たちが、どこで人間らしさを求めるのだ。

 人を殺した人間が人の権利を求めるなんてただ笑える冗談だろう。

 すべて、彼女の言う通りだ。

 でも。

 それでも……。


「君の言う通りだ」


 前に進んで安城と向き合った。向こうから安城がすさまじい視線で自分のペルソナと共に僕を睨みつける。その視線を受け流しながら決意を込めて口を開く。

「だからと言って、僕が間違ったとも思わない」

「この、間抜けが……!!」

「僕たちは人を殺した。けれど、それは本当に僕らが待ち望んだ結果なのか? どう思っても僕は、そうじゃない気がする。お前も、僕も、小野田も! 心から望んで誰かを殺したわけではない! どうせ、というのはただの卑怯な弁解だ」

「あたしが間違ってると言ってるわけ?」

 安城のペルソナが笑いを止めた。彼女は頭痛を抑えるために自分の頭をずっと押し付けて恐ろしい目線で僕を睨んでくる。

「お前も心のどこかで必死だったと思う」

 それだけが僕が安城に話せるすべてだった。


「お前の言うことも間違ってはいない。ただ僕たちは考えが違うだけだ。どっちも間違っていない。僕は理想的で、お前は現実的。それだけの話だ。それに関して責めるつもりはない。でも、これはサバイバルゲームだ。勝者は基本一人。僕は生き残って僕の価値観を守り抜く。お前の言うことが正しいと主張したいなら僕を倒せ。いいか?」

 安城と機械の化け物が気持ち悪く軋みながらその手を伸ばす。指を鳴らす音がした。胸に激痛が訪れる。見えない波動に打たれて咳が出てくる。


「偉そうに言いやがって……! いいよ、この場で殺してあげるから!」

 第2撃、3撃が入ってくる。一つは避けたが、次の攻撃にはまた打たれてしまう。体が飛ばされそのままコンクリートに転がる。頭をぶつかって一瞬世界が覆された。

「よくも口を叩いたね。そうよ! あんたの言う通りよ! 勝者は正しく、敗者は口をつぐんだらそれまでよ。 だから、大人しくあたしの手に死んでよ!!」 

 安城がまた指を鳴らして、うまく動かない体になんとか力を吹き込む。膝に手を当てて、精一杯土を駆ける。


「この……!」

 夜中の公園に指を鳴らす音だけが高く響いた。安城は乱れた息で絶えずに指を動かす。もし彼女がまともな体調だったら、きっと殺されるのは一瞬だっただろう。小野田と戦いがあったから、僕がここまで彼女の攻撃を避けられるのだ。

「君の幻覚はとんでもないほど強いだけど、体に負担が大きい。だから僕にまで幻覚をかけられないんだろう。小野田のことで君は能力を限界まで使いこなしている」

「だから何だと言うのよ! あんたみたいな雑魚ぐらいはこれだけで十分よ……!」

 そう。元々はそのはずだ。けど、頭痛で判断力が劣っている彼女の攻撃は正確に僕を狙えなかった。つまり、道がある。ある限りの力を全部足に回す。狂った勢いで暴走するように走りまくる。そして、少しずつ、安城に近づいた。

「あんたなんかに、やられるものかよ!」

 肩が波動に打たれて中心を崩す。汚い土をゴロゴロ転がったが達磨のように起きて再び走った。安城との距離はこれで15mぐらい。


「小野田と戦うとき、君はカードの持ち主としてその名前を明かした」

 安城の指が弾く。左腕が波動に当たって骨が軋む。体のバランスが崩されたが、足を前に動かすことだけは忘れない。打たれる波動を直感で避けて、また前に。進んで、進んで、進んで行く。

 膝に打たれて体が引っ繰り返る。額をぶつかって血が出てきた。気にしない。まだ動けるなら、走れるなら前へ進むのみだ。

「僕は君の顔も知っている」

 今度は波動が正確に入って来た。胸を打たれて、次は腹に二連続。息ができない。とんでもないほど痛かった。

 でも、

 それでも。

 諦めるわけにはいかない。

 最後まで生き残って目的を達成するんだ。ここでくじけてはいけない。


「そして君は、安城葉月は今ここにいる……!!」

 後2m。2mだけ近づいたら……!

 パチン!

「がぁ!?」

 顎が反られた。波動の衝撃が脳まで辿り着いて目の前が反転する。足がガクガクして、その場で膝をつく。

「はあ……、はあ……、あんたの負けよ」

 安城は疲れたようにそう言いながら、頭痛に苦しんだ。

「ここであんたを殺して、ストレングスも殺してやる」

 結局、この様か。

 それなりに頑張ったのに散々やられたものだ。

 何も成し遂げず、ここで僕は死ぬ。

 ちょっとだけ、悔しい。

 僕はそう思いながらゆっくりと目を閉じた。


 ◁▷


 矛院守優也は安城葉月の最後の一撃でもう動かなかった。

 死んだ……のかな?

 安城はそう思いつつも恐る恐る矛院の様子を窺う。微動だにしていないことから見て、たぶん気絶したようだった。

「勝った……」

 その場で崩れそうな気持ちをかろうじて我慢しながら安城はそんな言葉を漏らした。その声はかすれていたが、喜びに満ちている。


「あたしが、あたしが勝ったのよ!」


 安城は涙が滲んでくるのをなんとか我慢しながら手で目じりを拭く。気絶しただけで、彼は死んだわけではない。止めを刺さなければいけないんだ。安城は深く息を吸ってゆっくり出した後、心を鬼にした。

 したくはないけど、しなくてはいけない。それは生き残るための術だった。

 安城葉月は、

 そう思いながら一歩を踏み込んだ。

 それが彼女の最後だということをまったく気付かずに。

 いきなり響き出す少年の声。突然のことで何を言ってたかは聞き取れなかった。確か聞き覚えがある名前を呼んでいたような……。

 ぶすっとする音。 胸の方で異物感がする。体がうまく動かない。なぜか力が抜けるような気がした。安城は何気なく胸の方を見ては悶絶しそうになった。自分の胸から鋭い刃物が飛び出ていたのだ。刃物が的確に自分の心臓を貫いていることを、安城は無意識的に分かった。

 思考がうまく回らない。どうしてこんな状況になったのか納得できない。

 後ろを振り返るとそこにいるのは巨神の姿で、その巨神は自ら大きい鎌を持って死神のように立っていた。


「僕の能力はな、安城。相手が10m以内に入ってきたら発動できる能力さ」

 意識を失ったと思っていた矛院が、ゆっくりと体を起こす。少し離れたところで安城が見つめた彼の瞳は、自分と同じように真っ赤な紅蓮に染まっていた。

「どうして……」

 力が抜けて行く。死ぬ。その事実を安城は直感した。そんなはずがないと思いながらも、現実はますます彼女の期待を裏切る。

「どうして!? 話が違うじゃないデミス――!!」

 彼女の能力では簡単に死なないはずだった。すべての攻撃から痛みは感じても条件が満たされなければ死には至らない。それが彼女がこのゲームに参加して、タワーカードを選んだときデミウルゴスから言われた能力の一つだった。安城葉月は、現実を認められなかった。


「安城。僕は、相手のゲーム資格を剥奪する能力の所有者だ」

「はあ……?」

「相手を完全にゲームから取り除ける。そしてその形は、相手の死として具現されるんだ。ジョーカーはペルソナさえも存在しない。直接創世神のデミウルゴスを動かすものだから」

「うそ……でしょう? そうでしょう、デミス?」

 安城の言葉にデミウルゴスは答えない。長い間をかけてから静かに一言を告げるだけだった。

「残念だ、安城。お前は神にはなれなかったな」

 巨神が話を継いだ。

「確かに君の体はある条件を満たさない限り死なない。けど、彼の能力はゲーム資格そのものの剥奪。ゆえに、君の死はルールに基づいている」

「なによ、それ……」

 安城が再び血を吐く。彼女の体は、足先からゆっくりと灰になって、少しずつ風に乗って消え去る。


「あたしは、生き残るために、このゲームを始まったのに……」


 安城のペルソナが泣き叫ぶ。彼女の目尻からぽつぽつ涙が零れ落ちる。その最後の一滴が土に落ちた時、タワーの姿はどこにもいなかった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る