第4話 交代制勤務

入社してちょうど3ヶ月が過ぎた時、少し人事移動があった、私の方にも話があった。


少し早いが、正式に交代制の班員になって貰うとの事だった、それは全装置のメンテナンス、トラブル対応や改善を24時間体制で行う業務の一員として頑張ってくれと言う事である。


「会社に貢献出来る」


私にとっては嬉しかった。


3話のレベルで言うとレベル4にあたる、20代の社員の登竜門的ポジションだ。


ここでA班に所属する事になった。

教育担当とかは特に無かった。

班のリーダーが仕事を割り振って、依頼してくる形で、フロアが広いためPHS に電話が掛かってくる。


この班のリーダーがとても配慮をしてくれる方で、私の教育も兼ね、様々な、私が分かるか分からないか程度のトラブルや部品交代等を依頼してくれ、アフターフォローもしてくれ、班の雰囲気も凄く良かった。

「色々覚えて貰って早く戦力になってくれれば僕も楽になるので」と。


40歳近かった私、仕事は他にもノルマ的な事も実務に有り、子供の寝顔しか見れない交代制だったが、毎日充実していた。


…あの日が来るまでは…

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