屰(さかさびと)

逆さになった僕達は空の高さを知らないままで

床から足を伸ばしぶら下がっていた

さかさびとは誰だ

それは僕達の現在

このくだらない詩を書き連ねる僕達の過去

舌先三寸 手前味噌

堅苦しい話は抜きにして


地面に打ち上がる雨を見上げ

空に落ちる虹を見下ろしていた

それだけで

それだけで僕達は未来に蓋をした

さかさびとは誰だ

それは君達の墓場

あの舌っ足らずな若輩者を殺した君達の火葬場

焼肉定食 冷麺戦争

僕の吐瀉物は遥か空へ昇る

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