ななくさ

1

桜の匂いのするななくさ


蝶は飛んでいなかった


似たような詩をきいたことがある


一面の藤袴ふじばかま




わたしはそこでひとりでいて




青は 見えない




どこまでも


どこまでも


一面の藤袴



(秋は厭。冬になんてならないで)



まだ 蒼は見えない


だいじょうぶ



まっていて


私は会いにゆくから



深く鮮やかな葉々たちと


みどりの花々と


みずみずしく甘い木苺




咲いては種を落として




くりかえす


くりかえす


一面の藤袴

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