カクヨムのこととか創作のこととかを斬る！ かもしれないエッセイもどき

第1話 他者には評価が見えない小説投稿サイト

　眠れないのであれこれと考えていたら、あることを思いついた。

　評価が見えない小説投稿サイトってどうなんだろう？　とふと思い至り、色々と考えた結果、ここに書いてみることにした。

　小説投稿サイトは基本的に他者から評価やフォロー数、感想やレビューなど誰からも見える仕様になっている。それらの数が見えるということは、面白いのか面白くないのかを判断する一つの指標になる。そして、少なくない人が評価やフォロー数の多い少ないで読むのを決めているだろう。

　だが、誰にでも評価が見える、というのはいいことばかりではない。

　評価の多い少ないで誰かと比べるようになって、神経をすり減らしてしまったり、あるいは評価を得るために不正な行為に及んでしまったりもするだろう。

　それでふと考えた。

　これ、投稿者以外には評価やフォロー数が見えなければ、結構解決するのでは？　と思ったのである。

　投稿者本人以外には評価が見えなければ、誰かと比べることもなくなる。比較できなければ、誰かと比べて一喜一憂することも少なくなるだろう。

　そして、評価やフォロー数を見えなくした場合にはもう一つメリットがある。

　評価の多寡によって生じるハロー効果をなくせることだ。ハロー効果について知りたければグーグル先生に訊いてくれほしいところではあるが、簡単にいうと、同じものであっても評価を得ているものはいいものに見える、という効果である。

　何故、ハロー効果をなくせることがメリットがあるのかといえば、それはコンテストの選考である。

　コンテストに応募した作品は平等に審査されるのが当然であるのだが、評価を集めている作品にはハロー効果が生じるはずだ。プロの人たちによって選考が行われても、『効果』と言われるくらいだから、それは決して無視できるほど小さなものではないだろう。

　だが、評価やフォロー数が見えなければ、評価やフォロー数が見えることによって発生するハロー効果は生じなくなる。これはかなり大きなメリットになると思う。

　当然、他人の作品の評価やフォロー数が見えなければ、自分と誰かを比べることも少なくなる。評価やＰＶばかり気にして、自分の書きたいものを書かなくなってしまったり、書くこと自体をやめてしまうということも少なくなるだろう。

　問題点としては、評価が見えなくなると、不正行為の発見がしづらくなることだろうか。これを書いているカクヨムでは、評価を入れたユーザーの一覧は誰でも見ることが可能で、それが不正行為の発見などに役立っている一面もある。

　とにかく、パッと見で他人の作品の評価やフォロー数が見えなくなればいいんじゃないかと思う。

　深夜のテンションでつらつらとアテもなく書いてしまったが、そんな話だ。

　小説投稿サイトというのはちょっとばかり情報が見えやすすぎると思う。見えてしまうと誰だって誰かと比べたくなってしまうのが心理だ。誰かと比べて一喜一憂して、心をすり減らしてしまうのはあまりいいとは思えない。よりよい創作を行うためには、もっと情報を見えにくくしてもいいのではないか。

　あてもない思いつきではあるが、ここまで読んでくれた方に感謝を。