痴的好奇心クラブ

茂夢

第1話 初体験

 それは私が中学2年の夏。

昭和から平成にかけてのバブル期で、ほとんど休みの無かった親父が

珍しく盆休みがとれたってことで、家族でどこかに出かけようってことになった。


親父:「お前ら、どこか行きたいところあるか?」


私:「遊園地!!」

次男:「お化け屋敷!」

三男:「クレヨンしんちゃん!!」


3人が同時に畳みかけるように発言する。


親父:「一人づつ言えよ。聞き取れん」


もう一度、私から順番に発言する。


親父:「んじゃ、遊園地にしようか。俺も、若い時にお前らの母さんと行ったき

    りだしな。」

 

 そう、私は男三兄弟の長男である。

古い時代だ、長男の意見が通ることは不思議ではなかった。

次男の要望も同時に通ったようなものだが、三男の要望は現実的に却下されたようなものだ。可哀そうだが仕方がない。


私にとって(弟たちにとっても)遊園地というのは、なことだった。


だがしかし、私にとってさらなるが待ち受けていた・・・







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