桃色看護♡
ここは宇宙巡洋艦ガウガメラ艦内の救護室である。
四名の人員が手当てを受けている。
機関砲弾を受けて怪我をしたラシーカ。アルヴァーレ助手のハルト君。アリ・ハリラー党のゲップハルト将軍と戦闘員のブレイである。
ラシーカ以外は意識を失ったままであった。ラシーカは全ての衣類を引っぺがされ、傷口の手当てを受けていた。治療にあたっているのは軍医のリオネ・ガルシア。黒髪で小柄な女医である。
「あらあら。この傷、マジで大口径機関砲で撃たれたの? 普通の人間だったら腕や脚がちぎれたり頭が吹っ飛んだり、お腹に大穴が開いたりするんだよ。どうしてこの程度で済むのかしら。しかも、傷口ほとんどふさがってるじゃないの」
「えへへ。私、ガンジョウなんです。ドラゴン族なんで」
「え? ラシーカちゃんドラゴン族なの? 人間の姿になれるんだ」
「そうなんです」
「へえ~。完璧な擬態ね。肌の色つや、胸の形に柔らかさもね。完璧よ、すごいわ」
「やだ、胸、揉まないでくださいよ。くすぐったいです」
「何馬鹿なことやってんのよ。え? 何その胸、生意気じゃないの?」
「そう。このけしからんおっぱいはこうしてやる。揉み揉み揉み揉み」
「あら、私も揉み揉み」
乱入して来てラシーカの胸を揉んでいるのはドールマスターのウーサル・ビアンカ。ハーゲンと同様の狐型の獣人なのだが毛色はピンク色だ。彼女はスリムで背が高い。二人とも胸元は貧層で、いっちょ前にコンプレックスを持っている。
「あは~ん♡ちょっとお。そんなに触られると感じてきちゃう♡」
「いいんじゃないの。どうせ彼氏とかいないんでしょ」
「彼氏はいないけど、女の子同士でってイケナイ事なんだよ」
「気にしない気にしない」
そう言ってラシーカの胸に口づけをするのはビアンカ。リオネも負けじとラシーカの唇を奪う。そして舌を絡めラシーカの口内を刺激していく。
「待って待って。これ以上はダメ。本当に感じちゃうんだから。もう濡れてきちゃった♡」
リオネのディープキスから逃れたラシーカの嘆願は無視された。
ラシーカの唇は再びリオネに奪われる。そして、ビアンカはラシーカの下半身へと口づけていく。
「この淡いヘアがたまらないね。やっぱり髪の毛と同じ赤い毛色なんだ。うふふ♡」
「乳首もほら。ピンピンに立ってるよ」
リオネがその乳首を吸い上げる。ラシーカは体を硬直させた後、軽く痙攣した。
「あーん。軽くイッっちゃった。もう堪忍して♡」
「まだまだコレからよ。もっと満足させてあげる♡」
ビアンカはラシーカの股間に口元を当て、そこを吸い始めた。
「いやーん。もうダメ、またイッちゃう♡」
「もっと感じちゃっていいのよ♡」
「ああああああああああああああああ~ん♡」
ラシーカは激しく全身を痙攣させた。男日照りの続く女性二人に責められ、あっけなく陥落したのであった。
その時、ベッドで気絶していたはずのハルト君がララの回し蹴りで壁にたたきつけられた。ズボンの股間はテントを張っており、三人の行為に魅入っていたことは間違いがなかった。
リオネとビアンカはラシーカから離れた。ラシーカはベッドの上で未だピクピクと痙攣している。
ララは額に手を当てため息をつく。
「お前たち。何を遊んでいるのだ!」
「申し訳ありません。ララ様」
「ごめんなさい。調子に乗りました。ララ様」
「調子に乗りすぎだ。馬鹿者!! ラシーカは入浴させ、食事を与えて休ませろ。それと他の者はどうか」
ララに叱られ小さくなっている二人。リオネが申し訳なさそうに話し始めた。
「ヴァイの氷塊に包まれたゲップハルトですが、その氷塊は解除しております。全身に軽い凍傷を負っていますが命にかかわるような状況ではありません。今は意識不明ですが、ほどなく回復すると思われます。狐耳のブレイですが、特に外傷はなくショックで気絶しているようです。こちらも直ぐに意識は回復すると思われます。そして今蹴飛ばされた彼ですが……早速診察します」
リオネがそそくさとハルト君の診察を始めた。その様子を見ながらララが尋ねた。
「精神汚染はどうか。吸血鬼化はなかったのか」
「その点については問題はありません。オーラの測定情報から汚染は確認されませんでした。吸血鬼化もありません。以上の事より、彼らは強い暗示をかけられていると思われますが、その暗示が解けているかどうかは不明です」
「わかった。念のためベッドに拘束しておけ。意識が戻った際にミスミス総統が尋問するそうだ。暗示が解けていればその時点で解放される」
「了解しました」
リオネがテキパキと三名をベッドに拘束する。ビアンカに連れられて浴室へと向かうラシーカ。ふらふらしていてその足取りはたどたどしい。
「ビアンカ。もう変なことはするなよ」
「はい!」
威勢の良い返事をするビアンカ。しかし、小さい声で何かぶつぶつ言っている。もう、貴方がこんなきれいな胸してるのが悪いんじゃないのとか何とか。
その様子をララは笑って見届けていた。
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