13. 心を込めて。

時間感覚がダメダメという、超個人的なくだらない話の続きです。


私のこのような時間感覚について、夫のM夫くんは結婚してわりとすぐに気づくことになる。

それじゃなくても私たちは、寝起きの時間も当初から大きくズレていて、M夫くんが寝たあとに、私がどれくらい起きてるかを彼は知らない。つまり、朝、私が起きるのが遅いことだけを知っている。

そこへ持ってきて、いっしょにお出かけする機会があると、支度に私だけ時間がかかるのでM夫くんを待たせる。彼はほとんど女性とつき合ったことがなかったので、女性というものが支度にどれくらいかかるかをもともと知らない。だから、もっと早く起きればいいのでは? って、たぶん内心思っている。


当然、出かける予定時間を私には早めに言っておくというワザを、M夫くんは使うようになるわけだけど、それで予定時間には間に合うようになったとしても、M夫くんを待たせることには変わりない。彼にはほとんど「支度」というものが必要ないので。


そんな雰囲気に耐えかねて、私はある日言った。

「私のこと、いつも人を待たせるダメダメなヤツって思ってるでしょ」と。

M夫くんは「え、違うの?」って、口にしないまでも、そういう顔をした。


まず、私の時間感覚について、前回書いたようなことを包み隠さず正直に話した。私がおかしいということを事実としてはわかっていたと思うけど、時間に余裕があるとかえってダメだとか、そういうのは不思議そうな顔で聞いていた。


でも、その時の会話でも、このエッセイでも、一番言いたいことは——

「こんな私でも、人を待つことがあるの!」ってことなのです。


つまり、類友なのかナンなのか、この私よりもルーズ(と言ってよいのなら)な人が少なからずいるんです!


そして、これは試験に出るのでぜひとも覚えておいていただきたいのだけど、そういう人と待ち合わせをする時は、私は「これまでの人生で私が待たせてきたすべての方々へ、あらためてお詫びと感謝を申し上げながら、その(遅れてくる)友だちを『心を込めて』待っている」のであります。

なんなら、1、2時間待ってもいいくらいな勢いで。


これまで待たせた多くの方々のことを思えば、もちろん文句など一文字も言わないし、誓って少しも怒ったりイライラしたりしない。むしろ、「もっと私を待たせてください」って思ってるくらいなのです。(どんだけ普段が罪深いのか)


というわけで、これまで私がお待たせしてきた皆様、これでチャラになりませんか?(←なりません!!)


★今日のグータラ指数30/ダメダメ指数60/マジメ指数10


※こんな話を2カ月に渡って延ばして、2ポストも費やすのもたいがいですが、それがグータラというもの、ということで…

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