2章小此木鳩?

章始めのヤツ

「ふぇええん!ぶぇええん!」

「ぎゃーーん!ぎゃーーん!」


聞くに耐えない泣き声がそこら中で聞こえていた。阿鼻叫喚とはこういう時に使うのだろう。


この悲惨な場所を創り出したのは私、小此木鳩である。


私は止まりたくなかった。もっと動きたかった。ただそれだけなのに…。


友達はみんな脆かった。泣いてた友達はみんな骨が折れていたみたいだ。


ああ、私は…コワレナイトモダチガホシイ




私は強かった。


私は負けなかった。


こんな生き方をしてたせいで私は孤独だった。

周りに合わせてもつまらないだけだ。


私は力を抑えなかった。



でも学園に入って私は負けた。


あしらわれた。貶められた。辱しめられた。


私の全力等何も意味は無いと。

私の全てを、他愛もないと。


悔しさより喜びが勝る。

痛みよりも快感が勝る。


ああ…そうなんだ。絶対にソウダ。



ワタシハセンパイニアウタメニイキテキタンダ






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