第6話 助けて!おっぱい!

昔、ときマイのホームページで、ゲーム内で貴方の一番良かった死に方はなんですか?というのがあったが、やはり人気があるのは腹上死系だった。


まあ当然ではあるが。


攻略ヒロイン最強バストを誇る妹枠の知奈は人気は高い。その中でも一番死にたいと思える死に方がこれだった。


ちなみに一番は委員長のまさしく腹上死と呼べる死に方だ。


ということで、発生確率がくっそ低い地雷を踏み抜いた俺は死ぬのだ。


「知奈ちゃんやめて…駄目だ…」


身体は一ミリも動かない。股間が動いてるんじゃねーのって?こんな恐怖で動けるか!立ちもしねーよ!


声は出たから口は動くけど…


「駄目じゃないですよー」


知奈ちゃんが囁きながら口を塞いでくる。おっぱいで。


やわらけー…じゃねー!!まだブラジャーの上だから硬いかと思った!じゃなくて!


押し付けて満足した知奈ちゃんは体を離すと

知奈ちゃんがパジャマを脱ごうとする。ボタンを一つ一つ外して…


見たい!じゃないくて、見たくないわけじゃないですが!テンパリ具合が半端ない。昔四暗刻待ってるときよりテンパってる!


そ!そうだ!悪魔よけの笛っていうのがあった!その音程を口笛で出せばいい!悪魔の気に当てられている知奈ちゃんならそれで解けるはず!よし!


スースースー



俺口笛吹けなかったわ!


「なんですかぁ?キスして欲しいんですか?仕方ないですねー」


半脱げパジャマ、ズレたブラジャー!見えそう!見えちゃう!頂点見えちゃうやん!

あー目を反らせないなー首動かないから仕方ないね!うぁー


キスも近いけど目は…って、眼球動くじゃん!気づかなかったわ!ずっとおっぱい見てた!


さよなら僕のファーストキス、ありがとう知奈ちゃんのファーストキス。あーおっぱい。



「助けて…おっぱい…!」


最後の力で振り絞った言葉がこれだった。情けなさマックスの泣きたくなる声だったが、この声に応えるように俺は思いっきり殴られた。


「…ファーストキスを貰うのは本当のワタシなので、申し訳ありませんが阻止させてもらいます。」


「旦那様、動けますか?動けなくても立って動いてください。」



動かない身体で見たのはメイド姿の凛子…ではなく、あの時死んだはずだった隠しヒロインその2…




ウゴメクモノがここにいた。






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