1章 三國知奈

章はじめのアレ

私はどこにいるのだろう。


わからない。

いつ、どこで、何をどのようにしていいのかわからない。


ただ流される、流されることに意味があればいいのだが。


何も意味なんて無くて、何をやっても何も得ない。


一度だけ、おにいちゃんに相談した事がある。



「うーん、俺達の世代で意味なんて考えても疲れちゃうだけじゃないかな?」

「でも、ちーちゃんがここにいる意味はあるよ!ちーちゃんは可愛いし、ぷにぷにしてるし、俺の癒しだね!」

「ずっと側にいて欲しいぐらいだよ!」


そう言っておにいちゃんは私を膝の上にのせていた。


私はみーくんを膝に乗せてた。


私が唯一、私になれた場所に明日から行けるのだ。



「明日、楽しみだな…」



明後日に行くと伝えているが、明日に行く予定でなのだ。びっくりしてくれるかな?




私が私になれますように。



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