可愛いお馴染みを可愛がるだけのお話

南河原 候

1話;メタいラブコメスタート!

※もし、これを褒めるなら『どM野郎』か『クズ、変態』と入れて下さい。それがこの小説の褒め方です(笑)






(うーん。隣に可愛い子が寝ている。さぁ、どうするか)


一;襲う。

二;襲う。

三;胸に顔を埋める。


「やはり、襲うか」

「決め顔でそんなこと言うな」


おや、起きてしまったか。いやはや仕方ないプラン変更で三にしよう。

それにこれは十八禁でも無いから襲ってしまったら十八禁指定されかねぬ。それは作者的にもアウトぽっいので渋々諦めよう。


そうと決まれば、さっそくパジャマが半脱ぎ状態になってるヒナタに抱きつこうか。


「キャ!」


可愛らしい声だ。そして、幼馴染ながら胸も結構ある。どれぐらいあるって? 顔を埋めるぐらいはあるからDはあるじゃね? まぁ、そんなことはどうでも良い! このムニョムニョ柔らかいおっぱいを堪能しよう。


「うへへ! 柔らかい~!」

「変態!」


バチ───ン!! そんな音が部屋に響き渡った。


「全く! もう!」


痛い。僕の頬に大きな赤い手跡が残っていてヒリヒリして凄く痛い。一応言っておこう。ヒナタは僕の彼女で別に今の行為は痴漢とかでは無く! 恋人同士のお戯れ、と言ったところだ。でも、ヒナタは恥ずかしがりやだから今のは嫌がると分かっていたが、朝はヒナタのビンタがないと起きた感じがしないのだ。


ヒナタはぷんぷん状態で部屋を出て行ってしまい、でも、大丈夫。直ぐに機嫌は直るから。


まぁ、これは一応ラブコメですので幼馴染のヒナタと僕がイチャイチャするお話だから場面が変わればヒナタの機嫌は直っている………………多分。


ヒナタは隣の家に住んでる僕の幼馴染だ。容姿よし、可愛さよし、少しツンツンしてるところも可愛い。そんな三拍子揃った可愛げのある幼馴染だ。

昨日はヒナタの勉強に付き合っていて、勉強している間にヒナタが寝てしまったからベットに寝かせて僕も横で寝たってわけだ。そこで襲うとは考えないぞ? だって僕は紳士だから! 寝込みは襲わない。ちゃ~~んと!起きてる時に襲うのが紳士(変態)の流儀だ。



少しの間ヒナタに叩かれた頬を触り満足げな顔をするハルだった。


         ☆


「ハルの変態」

「はっはっは。隣で寝ているお前が悪い」

「うっ………確かにそうだけど、起きて早々に人の胸を触るな!」

「えぇ。なら、お尻の方が良かった?」

「変態!」


そして、また叩かれる。


「痛い………でも、良い!」

「あんたねぇ………少しぐらいは反省しなさいよ」


反省? 後悔? そんなのするわけないだろ。していたら僕の場合切りがなさ過ぎるし。


「まぁ、これでヒナタにビンタされた回数は2151回だね」

「うわぁ、何でそんなこと覚えてんのよ」

「ヒナタのことなら何でも覚えてるよ。初めて僕に好きって言ってくれた時や、初めて罵倒してくれた時とかもね!」

「はぁ………何で、私こんな奴好きになったんだろう」


そこは作者的と物語────これ以上はそろそろ辞めておこうか。物語事態が壊れてしまいかねない。


これは大抵が甘々で時々メタい──のが取り柄の小説だ。メタいのばかり入っていたら物語が壊れてしまう──


「それは、やっぱり好きだからでしょ? 好きに理由は要らない。好きと思った相手だから好きなんだよ」

「なにそれ、意味分かんない……………でも、それで良いかもね。私はハルが好き、ハルも私が好きだから」

「うん。これからも一緒だよ。ヒナタ」

「うん、ハル好き」


ヒナタは僕に寄り添う様に腕を組んで来て僕はそっと手を握り学校に向かった。


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