KACと私。

牧野 麻也

第1話 お祭りの始まり。

 カクヨム3周年記念選手権~Kakuyomu 3rd Anniversary Championship~


 略してKAC。


 ネタが公開されてから48時間で1200〜4000文字で1エピソードのみ単発完結の短編を書いて投稿。

 それが10回繰り返される、魔のイベント。

 …いや、お祭り。


 応援が一番多かったり、星を一番ゲット出来たりすれば、毎回1万円の賞金アリ。

 毎週金曜日発表のお題については、編集者賞といって、レビュー数などは無関係の拾い上げ賞まである。


 そして。

 10回全て投稿出来れば、皆勤賞として500円の図書カードプレゼント!!



 私がそのイベントを知ったのは、最初のお題が発表になってから数時間経ってからだった。


 その時私は年度末の魔物(※)と激しい攻防を繰り返しており、疲れ果て息抜きにカクヨムを訪れて知った。


 スポーツでも何でも、競い合う大会では当たり前な事であるが、上位に食い込まなければ賞金も出ない為、参加する事そのものに意義を見出さなければ何のメリットもない。

 しかし。

 トップになるには、既に出版経験のある作家達を押し退けなれけばならない。

 無ー理ー。


 ただし!!

 今回は『皆勤賞』がある!!!

 頑張れば頑張った分、それを認めてくれる『皆勤賞』があるのだ!!!!


 普段底辺システムエンジニアの私は、褒められる事が本当に皆無だ。

 なので、『努力が必ず認められる』という事に弱い。


 やったるぜKAC!!!

 腐り気味底辺社畜を舐めんなよ!!!



 と、いうワケで、下心満載でこのイベントに参加する事を決めた私でしたが。

 途中、何回か心を折りながらも、なんとか目の前にぶら下げられた『500円図書カード』の為に頑張った──


 このエッセイは、底辺社畜の血と汗と涙と睡眠とあとホラええと何やらかんや云々かんぬんの、結晶である。



***

年度末の魔物

 年度末までに、余った予算を使い切ろうと企業等が、少ない金額と3月31日という絶対に動かない納期で、突然新規案件をブチ込んでくる魔の期間の事。


 しかも今年は30日と31日が土日なので、締め切りが実質29日と短くなっている。


 細かい案件なのに数が多くパラレルで動く事をよぎなくされ、何より期間が物凄く短いので超短期決戦の連続で、ゴリゴリ精神力と体力を削られる。

 しかも、季節的にインフルという恐ろしい病気までかかるリスクがあり、下手に体力を減らすと危険な時期。


 似たイベントに、『年末年始』『GW』『お盆』がある。

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