応援コメント

第三話 治療院の一日(ラビエスの冒険記)」への応援コメント

  • 培養液ってそんなので代用できたんだ! と、いろいろと勉強になりました。
    大学時代、教授に「専門外の人にプレゼンする場合、分かったような気がすると言われたら大成功」と言われていたことを思い出しました。
    私のような素人にも分かりやすくなるようにいろいろと工夫がみられる文章で、こちらもとても勉強になりました。

    作者からの返信

     熊八様、コメントありがとうございます。
     バクテリアを増やすための培養液。私自身が実際に研究で使っていたのは専用の粉を混ぜ合わせたものであり、肉汁で代用するなんて乱暴な手段は試したことがありません。ただ、その「専用の粉」を調合する際、香ばしいような美味しそうな匂いがしていたのは覚えており、ならば異世界で手に入る代用品は肉汁あたりかな、と考えてそんな設定にしました。
     一応理屈としては、作中のセリフにあるように「こういう料理って、放っておいたら腐ってしまいますが……。あれも病原体みたいな、目に見えない微生物のせいじゃないですかね? 」というのがありますし……。実際に出来るかどうかは別にして、これこそ熊八様のおっしゃる(昔言われたという)『専門外の人にプレゼンする場合、分かったような気がすると言われたら大成功』の一例なのかもしれませんね。

  • 企画にご参加誠にありがとうございます!
    早速こちらまで拝読致しました。というかのめりこむように前のめりで読んでおりました。
    著者様のウイルス学の知識から察するにその道の方なのでしょうか…!
    細菌とウイルスの差についてこんなにも詳細にファンタジー小説の中で学ぶ事が出来るなど目から鱗が落ちる気持ちでした。
    何より細菌を増やすために回復魔法を用いるというのが素晴らしい発想で……!私が触れてきた細菌を用いた作品は「動物のお医者さん」や「もやしもん」だったりしたのですが、シャーレ内で目的の細菌のみを増やす事に学生が四苦八苦していたのを見ていたので、短期間に回復魔法で増殖出来るのは是非とも現実にも欲しいなと思ってしまいました。

    作者からの返信

     佐藤 雪之丞様、コメントありがとうございます。
    「仲間やバディとの協力バトルのあるファンタジー小説が読みたい」企画から来てくださったと思うので、序盤は共闘要素もなく(それどころか仲間も揃っていないほどで)退屈に思われるのではないか、と心配していました。『のめりこむように前のめりで読んで』というお言葉をいただき、とても嬉しく思います!

     ご想像の通り、私自身『その道』だったことがあるので、その経験を生かして書いた作品です。この主人公同様、ウイルス学で博士号を取得、数年間ポスドクとして外国で働いたので「もしも私のような経歴の人間が異世界転生したら何が出来るだろう? 何が出来ないだろう?」というのを小説にしてみました。

     私が読んだラノベの原点はおそらく「スレイヤーズ」であり、自分で異世界ファンタジーを書く際は、多分に影響を受けているようです。
     その「スレイヤーズ」の中で、確か「魔法を覚え始めた頃の失敗談。風邪ひいたお姉ちゃんに回復魔法かけてあげたら、風邪そのものが元気になって病状は悪化。お姉ちゃんに怒られた」みたいな話がチラッと書かれていました。おそらく「スレイヤーズ」の世界観ならばウイルスも細菌も区別なく回復魔法で元気になったのでしょうが、いざ自分がウイルスネタの異世界ファンタジーを書く際、そこから「回復魔法でウイルスは増えないが細菌は増える」という設定を思いつきました。この作品を通じて「ウイルスと細菌は違う」「ウイルスは教科書的な定義では生物に含まれない」というのをアピールする上で、ちょうど良い設定になるだろう、と思ったのです。

    「仲間やバディとの協力バトルのあるファンタジー小説が読みたい」企画の話題に戻りますと、仲間が増えれば共闘要素も出てきますし、特に第1章および第2章の終盤、それぞれの章のラスボスと戦う際は、一人一人では歯が立たないので、完全に共闘になります。
     ゆっくりでも良いのでそこまで読んでいただけたら幸いです。あるいは、本当に共闘要素にこだわるのでしたら、物語的にはネタバレになってしまいますが先にその辺りだけ読む、というのも有りでしょう。それで興味がわいたら、ぜひ途中の部分も読んでみてください。
     せっかく「仲間やバディとの協力バトルのあるファンタジー小説が読みたい」企画に参加したので、私の作品における『共闘』展開を企画主様にどう感じていただけるのか、その点も楽しみです。

    編集済
  • おお、すごい濃密な。しかし、魔法と微生物とウイルスの関係、分かった(気がします)!こんな風に組み合わせられるなんて、すごい発想ですね!面白いなあ。

    作者からの返信

     wazzwallasis様、コメントありがとうございます。
     ウイルスが特殊な微生物であることは、この作品を通して訴えたかったことの一つ(この作品を書き始めた理由の一つ)であり、そこを強調するために魔法と絡めたようなものなので、『分かった(気がします)!』と言っていただけると、とても嬉しいです。

  • なるほど。

    菌の識別ができないから常在菌が出ちゃって誤診とかありえそうですが大丈夫でしょうか、
    その精度だとコンタミも怖いですね。

    作者からの返信

     新巻へもん様、コメントありがとうございます。
     作品の中で一応

    >この結果から「三人の体液には、同じ程度の細菌が含まれている」と考えられるわけだ。
    >ただし、これは病原体ではなく、体内に常在する細菌の分だ。

     と記したように、登場人物たちも「菌がある」となったら、まず「それは常在菌だ!」と考えるようになっています。そのために健康な人と比べています。もちろん、個人差で常在菌の種類も量も違うのでしょうし、一番の問題は「病気で体が弱っている時に、病気とは無関係な常在菌はどうなるのか」というポイントなのですが……。まともな器具もない環境では「少しくらい増えるとしても、桁違いには増えないだろう」という解釈で判定するしかないですからね。
     この辺り、もっと上手く、説得力のある表現で書かないといけないな、と、いただいた感想を読んで反省いたしました。
     おっしゃる通り、コンタミも怖い、大雑把な判定法です。