第2章 3話

「定刻より、対敵殲滅計画の内容を議論する。」


様々な軍服に身を包んだ少年少女が集う。

代表と選ばれた私だが、こいつらをまとめられるか正直不安だ。

「敵は二個師団ほどであったが、此方側の優勢により、数は減らされているとのことだ。大体200程度となっていることであろう。」

曖昧な数を示されるということは、監視官は全滅兵士も衰退している状態であるということだ。


「なーんだ。そんだけしかいないのか。」

「セザンヌ、200をさすがに相手出来ないよ」

「なによ、ノルタ!貴方、敗北主義者?」

「そ、そんなことないよ!」

段ボールを頭に被った背の低い軍人が、背の高い少女と言い合っている様子は、

はたから見れば奇妙としか言えないであろう。


「ねぇ、ボルネシア。私達SVY部隊も、仮面部隊も、単なるサポートとして拝命されたの?」

「いや、戦場は森に囲まれているから、背後を狙われたり逃亡されたりするであろう。森にいる敵を倒しつつ、敵司令部を叩く。といった形だ。」

「つまり、2手に分かれて行くわけだネ。」

「そうなる。」

ユージラと、シャゲリタンはきちんと話を聞き、適切な質問、反応が出来る。医療強化兵は、心穏やかな人であるとつくづく思

「ねぇ、ユージラちゃん。この前教えた映画見た?」

「はい、主人公の喜怒哀楽の差が激しいところが面白かったです。」

「いいよねー、最初と最後のあの顔...!最高じゃナイ?」

...発言、いや思考を撤回する。


「ほら、静かにするよ、皆」

隣に立つロイが手を叩き議論に集中するよう促す

円上のテーブルの上に置かれた地図に、着々と進路を記していく。

「これでどう?ボルネシア。

三人だから、二人と一人。でもボルネシアは大丈夫だよね」

「... なにいってるの?四人よ?

ノルタ、ユージラ、私、... ロイ。」

「... えぇえ!?俺?」

「そうだよロー!頑張れ!」

「僕らと一緒に頑張ろう」

「それより、ユージラちゃん、今度さ... 」

「ほら、先輩。今そんなときじゃないですよ?」



... 議論は、当分終わりそうにない。

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