死に損ない

 ラストサムライという映画に、主人公からボブと呼ばれた侍が出てくる。端役である。それまでの役者人生を端役で通している、福本清三氏である。福本氏の演技はハリウッドでも話題になり、わざわざ招かれて渡米した。本人は一貫して淡々飄々としている。
 本作の主人公もまた、端役を通している。その端役が死体賞候補になるとはハリウッドも中々に粋なはからいをする。冒頭の実況からもう引き込まれていたが、テレビで途中まで経過を見守ってから仕事にいくパートナーの姿が秀抜極まりない。あらゆる意味で必要不可欠とはまさにこのことだ。
 詳細本作。

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