家族だから。家族なのに。家族だからこそ。

家族のありのままの姿が淡々と描かれ、そこに作者さんの偽らざる感情が添うように綴られていきます。
誰にでも覚えがあるような瞬間瞬間、でも家族それぞれに少しずつ違う情景。
ていねいで静かな語り口に引き込まれ、気づけばこの家族のすぐそばに自分もいるような、そして自分もその場でいっしょに泣いてるような、そんなエッセイです。
読むときっと、家族にやさしくしたくなる、離れている家族には電話したくなるでしょう。

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