第17話 銅像

次の日の朝、僕らは前日に話し合った作戦を実行します。


まずはあのガメツ=デ=マワルの屋敷に行くのは、僕、チー、マー、クリエラ、サラ姉とあとでアマリリス村で合流する、老婆の村長。


僕とクリエラは村人としてサラ姉についていきます。

クリエラはいざという時の為です。剣の達人て、雷剣ですので。(この後、僕はクリエラに恥ずかしいと抱きしめられました。思いっきりギューとね。ポキ)


まあ、今回はクリエラの剣は活躍しそうもなさそうな感じなんですが、僕としてはそうあって欲しいです。


で、ですね、ブレイク王から僕のスマホに(ブレイク王も専用のスマホを渡してあるんです)


「貴族共が徐々に集まり出してきている」


との連絡が入りました。


「それでは、そろそろ行きますか!」


僕らはガメツの屋敷から少し離れた場所に4WD車を置き、馬車に乗り換えて屋敷へと向かいます。

そして、ガメツの屋敷が近づき正門に着くと、僕は唖然とします。


「なんじゃあこりゃあ!」


広さはかなりあります。だいたい東京ドーム一個分ぐらい。しかも屋敷までの間には噴水が。

そしてですね、屋敷に行くまでに、変な銅像がかなり建ってます。だいたい30体ぐらいですか。

で、どんな変な銅像建っているかって?それは、


「ブタの隣に美女が立ってる?」


です。

で、サラ姉が不安そうに、その銅像を見ると呟きます


「あの女性の銅像のとなりに立つのが、ガメツです」


「へえ?あのブタみたいなのがガメツ⁈」


その銅像の姿は、太ったハゲ親父‥もとい、太ったいけ好かない、いかにも女好きな前髪の禿げた中年です。

で、僕はこの銅像を見ていたら無性に、銅像を壊したい気持ちになりましたよ。

まあ、その気持ちは今は抑えて、村長に聞いたんです。

あのブタ野郎の隣に立つ美女の銅像は誰ですかと。


「あれは無理やりガメツの嫁にされた女達じゃ」


「はあ?無理やり?‥‥‥て、あの銅像30体はあるぞ!」


そうなんです。あのガメツ!年貢が払えない人達で、綺麗な娘がいる家などから無理やり連れ出し、自分の嫁にしていたんてす。


「じゃあ、この銅像はガメツの力を世間に知らしめす為の物‥‥‥」


「そうじゃ」


つまりはガメツには嫁、いや、無理やりに嫁にされた女性が少なくとも30人はいるって事!?

ハーレムどころの騒ぎではない!

犯罪だよ!犯罪!

それに今度はサラ姉を無理やり嫁に。

しかもサラ姉の銅像が建つのか。

なんかそれは見てみたいし、持って帰りたい、じゃなく!


「許せないなそんな奴!。サラ姉!僕が必ずサラ姉をガメツの嫁にさせないようにするからね!」


「えっ!?///ひ、光様♡///ポオッ///」


なんてこと僕がサラ姉に言ったもんだから、サラ姉、顔を赤らめて下向いちゃてますよ。

てか、チーとマーが


「やっぱり光って、天然なのか、バカなのかわかんないね。マー。」


「バカなんじゃないの!本当に光は!僕にはあんなセリフ言わないのに!プンプン!(怒り)」


マーさん、怒ってます。

てか、なんでマーに僕がそんなセリフを言わないといけないんですかねえー。

まあ、「守ってやるよ」的な事はいいますけど。

それよりも、クリエラが白い目を僕に向けて

ますよ。

で、スマホを取り出すと何処かに掛けて話してます。

で、で、クリエラが話し終わると、僕のスマホがなります。

相手は‥‥‥


「イレイ‥‥‥ハイ(焦る)なんでしょう(さらに焦る)」


「光(少し怒り)‥‥‥何サラ姉を口説いているのよ!」


「へえ?」


僕は口説いているつもりは無いんですけど、僕が言ったセリフを思い返してみたら


「あっ!(さらにさらに焦る)」


この時の僕はクリエラとスマホの向こうのイレイに土下座をして頭を何回も下げてました。ガメツの屋敷に着くまで。

で、教訓!


「女性に決め台詞を言う時は、脳内シュミレーションをしてからにしましょう!」


です。


「光、哀れ」


チィーーー!久々にそのセリフ言わないでえええ!

ガメツを懲らしめる前に、僕が撃沈しそうですううう。(泣き)


改めて教訓、


「言葉は選んでから話しましょう!」


「「光!光様!(怒り)」」


イレイ、クリエラ。すみませんでしたあああ(大汗)

ううう(泣)やはりお約束は健在でしたです。(泣)
























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