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  • 恥知らず恋知らずへの応援コメント

    まずは『彼』に対する感情の記述で、主人公にリアリティを感じました。クラスメイトという立場では好感を持てていたのに「告白」が挟まると嫌悪感になる。それを「ありがちな設定」と悪くとらえるのではなく「現実でもありそうな話」とポジティブに感じたのです。私がそう感じたのは、おそらく、この作品冒頭のわずか数行における描写というか表現というか記述というか、そういったものの力だと思います。
    続いて『あの娘」。
    私は百合文学には疎く、百合ものは漫画やアニメ(具体的には「ささめきこと」「citrus」「やがて君になる」辺り)で見た程度なので、かなりピント外れな見方になるかもしれませんが……。
    「男性ではなく女性が好き、という性癖だったわけでもないのに、特定の女性を好きになる」というのは、一種の王道パターンなのだろう、と思いました。ただし王道って、下手をすると陳腐なありふれたものになりますよね。それをこの作品では、うまく心理描写することで、独特の味わいを出していると感じました。読んでいて心地よい程度のドロドロ、という雰囲気。
    あと、上述の漫画やアニメを見ている時に、私は「素材は百合だけど、男女の恋愛にも当てはまるような、恋愛テーマそのものを真面目に扱っている作品。どうやら自分は、そういうタイプの作品を好むらしい」と感じていたのですが、この作品を読んでいても、そういう「個人的に私の好みに合う雰囲気」を感じました。