素直になれるその日まで

鬼灯

#1 いつも通りのとある日の朝

ここは暁羽中学校。

今日もいつも通り生徒会の人達が挨拶活動をしていた。

昨日決めたばかりの新生徒会の人達が並んでいた。


「お前ら~!何度言ったら分かるんだ!!

髪は染めるな!

ピアスは開けるな!そして、つけるな!

制服はちゃんと着ろ!!」

元気で明るい男口調の新生徒会長が生徒にダメ出しをしていた。

「瑠美ちゃん、そんなに注意しなくても・・・」

↑この人は元生徒会長。おどおどしていてはっきり言えなくて学校中がだらけてしまった。

「前の会長がそんなんだからだらけてんです!もうちょっとシャキッとしてください!」

元会長まで怒られてしまいました。

この新生徒会長は2年B組のさきがけ 瑠美るみ。見た目は小っちゃくて可愛いが男口調の女の子。でも、先輩にはちゃんと敬語を使うしっかり者。背が低いのが悩み。

「お前ら、無視すんな!」

瑠美が怒っていると一人の男子が近ずいてきた。


「瑠美!聞け。また、一センチ伸びた~~。」

それは、いつも瑠美の身長をいじっている瑠美の同級生の杉山すぎやま 晴琉希はるきだった。

「うるせぇ!これから、おっきくなってやる!!」

会長は悔しそうにジャンプをしたり、背伸びをしたりしていた。


そんな可愛いやり取りを物陰からそっと見ている影があった・・・

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