第21話 生き残りたければ弱くなれ

 別のブログで新型コロナウイルスの総括をしていた時に思いついたので、こちらに書いておこうと思います。


 皆さんは、ウイルスの性質をご存知でしょうか?


 どういうモノかと言えば、感染性が強いウイルスは弱毒であるというモノ。


 強毒なウイルスは宿主を殺してしまうので広がらないという事です。実際に強毒なエボラウイルスは広がらない。そして、今回世界的なパンデミックを起こした新型コロナウイルスの毒は弱く、大抵は無症か軽傷なのです。


 そして、強毒なウイルスには免疫システムの強硬な攻撃を受けるのです。つまり、宿主を殺して無くすというリスクもあるし、逆に強硬な攻撃を受けて自らが死んでしまうというリスクもある。


 この二つの理由によって感染性は低くなるのです。逆に言えば、ウイルスが繫栄するには弱い毒にすることが重要であるとなるでしょう。もちろん、ウイルスそのものがそういうことを出来るわけではない。


 増殖によってたまたま出現する亜種、それを変異と称するのでしょうが、そのウイルスが弱毒であれば、免疫からの攻撃を免れ、本来のウイルスよりもたくさん残り増殖し体外へと排出され、他の個体へも感染することが出来るのです。


 我々は、生き残りたければ強くなれ!と教えられてはいないでしょうか?


 結局、歴史を振り返れば、ローマもオスマントルコも大英帝国も、平家も徳川も強くなることで栄華を得たが結局は滅びてしまったという結果を我々は知っているのではないでしょうか?


 その陰で脈々と生き続けている者は誰なのか?


 そして、今世界はお金にモノを言わせる富裕層が支配し、貧しき弱い者たちが苦境に置かれている。しかし、豊かな国ほど少子化しており貧しき国ほど人が増えているという逆転現象を目の当たりにしているのでは?


 そして、誰もが生き残ろうと強くなることを目指している。それが何を意味するのか分かる人は少ないかもしれないけど・・・何度繰り返さば分かるのでしょうか?

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