面白い、わかりやすい、微笑ましい。

主人公、孝之氏には、風魔楓という事実上、公然の彼女がいます。その彼女はなんと忍者。で、ありながら。あからさまな「ござる」口調に「忍びの者」呼び、おまけに妙な術を使うことなどから、周囲にはそれが知れ渡っていて……いえ。知れ渡っていませんでした。ええ、はい。バレてはいないのです。真面目な忍者である本人が否定するのですから、間違いありません。本当でござるよ?
そんな二人は、これまたわかりやすくイチャイチャします。見ているこちらが恥ずかしくなるくらいに。しかしこれは一話完結型のショートストーリー、会話も地の文も簡潔でわかりやすいため、生まれる読みやすさが、その甘さが、ちょうどよく微笑ましい具合になっているのです。
また、一話ごとに楓ちゃんの特徴、魅力をしっかりと書いているため、どの話でもちゃんとほっこりできる安心感すら与えてくれます。
皆さんも是非、楓ちゃんの忍者っぷりを楽しみましょう!

……ああそうだった、忍者ではないんでしたね!

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