48. 日本での貴重な経験

ハロー!B・Dです。

今日は、今年最後の投稿になると思う。

だから、とっておきの日本の思い出を話します。


ボクは10年くらい前に日本にホームスティしていた。

ホストファミリーは本当にいい人たちで、すごくいい思い出だし、日本語の勉強になった。


ある日、ボクがホストの家に帰る時に駅から歩いていたら、立派な服を着たかっこいい一人の男がボクに声をかけた。

「にいちゃん、どこの人?」ときいた。これはボクの知ってる質問。

「アメリカ人です」と答えた。

それから、歩きながら、日本に来た理由、日本語を勉強する理由、アメリカのことをきかれて、一生懸命日本語で話した。

明るくて、すごくいい人で、楽しかった。日本語の勉強にもなった。


ボクのホストの家の近所のとても立派な家の前で、その人と別れた。大きい目立つ家で、フェンスと門にかこまれている。


ボクはホストの家に帰ってから、この話をした。すると、お母さんは「B・D!ごめんなさい、言うのを忘れていた。あそこの家に近づいたらダメです。あそこは日本のマフィア?ギャング?の家だよ。そこの人と話すのも危ないからダメです」


ボクはビックリした。Wow!ジャパニーズやくざのことかな!?

すごくいい人だったよ。危なくない、楽しかった。

でも、お母さんはダメと言う。

ボクはわかりましたと言った。


近づいたらダメとお母さんは言ったけど、いつも家の門が閉まってるから、ボクはいつも家の近くを通っていた。すると、門が開いていた日があった。たくさんの人が庭でパーティをしてるみたいだった。

ボクはあわてて、急いで通りすぎようとしたけど、門のそばにいた人がボクに声をかけた。

「B・D!」とうれしそうに言って中から出てきて、こっちにおいでとボクを招待した。あの人だった。

ほかの人に何か言って、数人でボクを中に招いてくれた。

「時間がないです」と逃げようとしたけど、ビール1杯だけでOKと言った。

お母さんの言ったことは守りたかったけど、逃げさせてくれない。しかたなく、1杯だけと言って、飲みながら少しだけ話して帰ってきた。


やっぱり、みんないい人で楽しかった。

ジャパニーズやくざは、いつもはいい人なのかもしれないとボクは思った。


そのあとも、電車の中で一度会ったことがある。

ここは大きな家じゃないから、話しても大丈夫と思った。彼は、自分の息子の話をした。とてもかわいがっていて、話してる時の彼はやさしいお父さんの顔だった。


彼と会ったのは、それが最後だった。そのあと、ボクはアメリカに帰った。


アメリカの友だちに、ジャパニーズやくざと話したことを自慢した。みんな、それはすごい経験だって言う。ボクには本当にいい思い出だった。


だけど、いま、日本に住んでいて、日本の人にこの話をすると、みんな驚く。こわくなかったか心配する。全然こわくなかった。いい人で、話すのは楽しかったとボクが言うと、「それは、B・Dがアメリカ人だったからだよ。珍しくて、話したかったから、こわくしなかったと思う」と言う。

本当のことはわからないけど、ボクが彼をこわがっていなかったから、彼もふつうに話してくれたのかもしれない。


日本の人は驚くけど、やっぱりこの経験は貴重だという人が多い。いままで話した日本の人で、ジャパニーズやくざの人と話したことがある人はいなかった。


こうして考えると、いい思い出だけど、不思議なできごとだったとも思う。もしかしたら、夢を見ていたのかな(笑)。


今年のエントリはここまでです。

また来年、読んでくれたらうれしいです。楽しいクリスマスとよいお年を!

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