32. カラスの呪い?

ハロー!B・Dです。

今日は何を書くか考えていたら、外でカラスがうるさく鳴いていた。


前に、日本の人がおもしろいくらい蛾を怖がってるように見える話を書いた。

さっきカラスの鳴き声を聞いて、そういえば、日本の人はからすも嫌いだなって思い出した。蛾をとても嫌うことが不思議なのと同じように、最初はカラス嫌いもどうしてかよくわからなかった。ボクは、カラスが好きだったから。


なぜなら、カラスは黒くてクールだし、すごく頭がいい。

ボクの大好きなカラスの話がある。

アメリカで、小さな女の子がカラスにエサをあげた(クッキーだったかな?)。すると、カラスはその子の家や顔を覚えて、お礼のプレゼント(金属や壊れたアクセサリーなど光るもの)を毎日のように彼女の部屋の窓辺に持ってくるようになった。しかも、それは何年も長い間続いた。

でもある日、突然来なくなったんだ。おそらく、カラスが死んだのだと思う。


似たような話がいくつかあるから、たまたま偶然に起きた出来事ではないと思う。


何がすごいかと言うと、まず人の顔や家を覚えること。感謝の気持ちが持てること。同じことをずっと続ける意思が持てること。鳥がこんなに頭がいいなんて、ビックリするでしょう?


だからボクは、カラスをすごいと思うことはあっても、嫌うなんて考えられなかった。


でも、蛾と違って、ボクもすぐに日本の人の気持ちがわかった。

日本のカラス、すごく大きいね!鳴き声も大きくて気持ち悪い。カラスが鳴くと不吉だと考える気持ちもわかる。


実はアメリカでは、ボクがふだん見ていたカラスは日本のカラスより小さくて、鳴き声ももっとかわいい。ゴミの周りに集まって散らかすのも見たことがないし、数もこんなにいなかった。だから一般的に言っても、アメリカでは日本ほど意識されない鳥かもしれない。


日本の有名なカラスの歌で、ひながかわいいから鳴くっていう歌詞があると聞いたけど、確かに子育て中はいつもよりたくさん鳴くらしいね。人間を襲うのもその時期で、ボクの生徒さんでもカラスがこわいという人が何人もいた。


そして、今ではボクもカラスがこわいと思うようになった。

2年前の冬、ボクの家のサンルームのガラスの天井に、カラスが来て何か落とした。ビックリして見上げると、何かはわからなかったけど、そこから血が流れて来るのが見えたんだ。Hey!やめてくれよ!と思いながら、動画をとった。


その日はずっとそのことが気になっていた。すると、その夜からボクはひどい風邪を引いて、二日寝込んだ。


ガラスの天井を血が流れてくるのを見るのは、まるでオカルト映画だったよ。アメリカの友だちたちに動画を送ったら、カラスの呪いだ!と大受けだったけど、こんなおぞましい贈り物は持ってこないでほしいね。

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