変態紳士こと『ブルマ仮面』は性犯罪者を決して許さない
天界 聖夜
第1巻 1章 女性恐怖症だけどド変態な少年とエッチなことが大好きな金髪美少女
第1話 ゼロからの出発。
『龍一視点』
不死身第26回夏期ラブコメ大賞で、見事『大賞』を受賞して、華々しくデビューしたのは『中学生』の時だった。
今にして思えば、あの時が……俺の人生のピークだったのかもしれないな。
終わる時は一瞬である。
暴力沙汰を起こしてしまった俺は……デビュー作はわずか2巻で打ち切りになってしまう。
そして、たった一本の電話で、一年にも満たない俺の『小説家人生』は幕を閉じてしまった。
代表作と呼べるものはなく、コミュ障の俺は……担当さんに打ち切りになった理由すら聞くことができなかった。
作家ですらなくなった俺は……知人の木村に頼み込み、バイトを紹介してもらった。
やっぱり『持つべきものは友』だよな。
アイツ意外と顔が広いからな。
紹介してもらったバイトは『工事現場の交通整理』だ。
人見知りの俺にはピッタリな仕事だな。
とはいえ、これが……結構な重労働なんだよな。
睡眠時間もかなり削られるし、この季節は『雨の日』も多いからな。
それに時給もそれほどいいとは言えなかった。
ブラックバイトというほどでは……ない……と思うけど……。
それでも、もっとワリの良いバイトは、たくさんあると思うんだけど……そういうバイトは、めちゃくちゃ倍率が高いからな。
あと、最近はヤバイのもたくさんあるからな。
有名どころだと……『運び屋』とか『替え玉受験』とか……。
そういった『裏バイト』と呼ばれるものもあるからな。
ちなみに漫画などの『フィクション』で一番人気ある裏バイトは『殺し屋』だ。
これは不動の大人気『職業』といっても過言ではない。
あと次に人気があるのは『闇金みたいな金融関連の職業』だと聞いたことがあるな。
最近だと『デスゲーム運営社』などヒトの死にかかわる職業に注目が集まっているみたいだな。
最後にせっかく紹介してもらったバイトだけど……すぐに辞めてしまった。
その後も、いくつかバイトを紹介してもらったけど……長続きはしなかった。
つまるところ何が言いたいかというと『ヒトはそう簡単に変わらない』ということだ。
そんなコミュ障の自分を変えようと『一念発起』して俺は『
そして入学して早々に講師陣から『アナタの小説が一次選考落選なのは、知識量が足りない』からですという指摘を受けてしまう。
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俺は目を覚ますと『拷問椅子』に座らされていた。
もちろん、手足は拘束されていて、身動きが取れない状態だ。
現在の日本では、拷問は憲法で禁止しており。
拷問を体験することはもちろん、見聞きすることも『公的には存在しない』ことになっているって学校で習ったのに……アレは真っ赤な嘘だったのか。
現状を少しでも把握しようと思い。
俺は……ゆっくりと辺りを渡すも……やはり……周囲は薄暗く。
天井と壁に備え付けられた
ギィィ……と鉄の
そして外から入ってきた光で、中に入ってきた人物がはっきりと見えた。
少し癖のついた腰まで届く鮮やかな金色の髪を頭の両脇で括りツインテールにし、その付け根は白いの
少し尖がった小さな耳に赤い耳飾り《ピアス》をつけたとても幼い顔をしているのに、身体の方は早熟で大人っぽくって!? 豊満な肉感溢れるボディからは、色香が漂い。おそらく160前後のだと思うのに、手足は驚くほどに長かった。
着ている服も露出度の高いセクシードレス。
黒い薄絹に赤いベルトで飾られたそれは、隠しきれないほど魅惑を放ち。
ギリギリ乳首を隠している程度の生地しかなくて!? 肩から腕、そして背中と乳房の上半身は露出していて、その白く美しい肌を惜しげもなく晒しているな。
さらに脚部には深くスリットが入っていて、ムッチリと肉付きの良い太腿はとてつもなく扇情的で、歩くたびにつけ根部分までチラチラと見えた。
そこから伸びる極上の美脚の終点である足を、飾る赤いハイヒール。
ヒトの顔と名前を覚えるのは苦手な俺でも、彼女のことは良く知っている。
姫川 理沙。
それが彼女の名前だ。
「私の秘密を知られたからには、生かして返すわけにはいかないの。
ごめんなさいねぇ」
ハイヒールがコツコツと鳴るたびに、ボディコンドレスを押し上げる、柔らかなお尻がぷりぷりと揺れ、踊っている。
やっぱり『金髪ロリ巨乳美少女』は最高だな。
「クンクン……スーハぁ……っ……」
姫川さんがいきなり俺の匂いを嗅ぎながら、手に持っていたスケッチブックに、物凄い勢いで絵を描き始めた。
一体何が起こっているのか? まるで理解できなかった。
頭の中には、大量のクエスチョンマークが浮かび上がり、口をパクパクさせることしかできなかった。
「できた!? やっぱりモデルがいると、全然違うわねぇ。
今までは、妄想だけで描いていたから。
どうしてもリアリティーのないイラストになってしまっていたけど。
どうかしら」
見目麗しい金髪美少女が拷問椅子に座っているイラストだった。
「めちゃくちゃ上手く描けてると思うよぉ」
それはうわべでなく、本心によるものだった。
つまり本音だ。
本当に彼女が描いた『金髪美少女』はキレイだった。
「ありがとう……スッスッスッスッスッ……はぁ~~~~……」
お礼の言葉を口にしながらも、彼女は……俺の匂いを嗅ぐことを止めなかった。
これから話すのは、俺がどのようにして、彼女の秘密を知ってしまったのか。
その『あらまし』である。
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