加藤ゆうきが作家を目指すワケ

加藤ゆうき

始まり 高校三年生のある日

 突然ですが、私はこのとき自分が小説を書く姿を想像すらしていませんでした。

 部活と生徒会活動に明け暮れ、暇さえあれば寮の後輩の勉強を見て、皆が寝静まった後センター試験対策勉強を三年間続けていました。

 あ、ちなみに私が在籍していた高校は中高一貫校だったので、高校に入学する時点で寮の後輩がいたというわけです。

 ちなみに第一志望大学は無謀にも東大、第二は福岡大学、第三は地元の外国語大学でした。

 東大はともかく、福岡大学は学業特待生として合格できる保証があったみたいなのですが、過去の作品でご紹介した通り、大学進学どころか高校卒業すら危うかったのです。

 経済事情を理由に、校内推薦試験では学年で私だけ落選、卒業試験最終日に登校拒否令が下されました。就職活動すら許されない状態で、私は不貞腐れました。

 作家を目指すために捨てた過去と拾った未来をカードに例え、次項よりご紹介します。

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