第23話:村の集客活動1

 そこで、今年から、また若い人の入村者を募集して、5人家族以上には、幼稚園、

保育園の費用を無料にし、小学校、医療費も無料、子供のバス代も無料の特別待遇で

月6万円で賃貸住宅を貸すという特別待遇で、東京、橫浜、川崎などから移住書を

募集して、今年は5人家族が20組と4人家族が20組入ってきて180人の新しい

村民が入ってきた。


 2012年には、都心のオフィスを離れてた所に多くのサテライトオフィスが、

全国に次々と出来たが、この村にそのニーズがないか、関連する企業に調査してみる

と、都心からの距離が近いし、24時間、3交代のコールセンター、物流センター

としてのニーズがあることがわかった。更に、近くを通る高速道路沿いの多くの物流

センターに勤務する人達のアパートのニーズもかなりあることがわかり、村の資産が

あるうちに、古空き家の場所を整地して、物流センターの従業員の寮として木造3階

建て、個室60室のアパートを4つ5億円で建設して、3食付きで1室5万円で

毎月800万円、年間9600万円で貸し出すことにした。


 その後、入寮を希望する企業との交渉を済ませて建設を開始し、2012年9月

に完成して、入寮してもらい、お弁当を作り企業も誘致でき、その企業に、社員専用

のレストランを経営してもらった。村営のスーパーでも菓子パンやアイスクリーム、

飲み物、ケーキ、コーヒーを大量に仕入れ、入寮者に販売した。


 2012年時点で村の資産が22億円あり、5億円を投じ、2012年9月10日

に240室の社員寮が完成して、祝賀会に出席した。これで、2012年10月の

村の資産が17億円となった。しかし、寮の建築費用5億円も約6年で、回収できる

計算になっている。


 やがて秋を迎え、テニスコートも賑わい、村特産のジャガイモ、山菜が、道の駅に

置かれて、土日には、直ぐに完売した。紅葉のシーズンにも賑わいを見せて、土日

は、温泉旅館が満室になる程の盛況だった。そうして、紅葉のもみじが散って、雪が

降り、2012年が終わり、2013年を迎えた。2013年には、老朽化した道路

の改修工事をしようという話が持ち上がり、その予算として2億円が計上されて、

道の修理の舗装をする事に決まった。村の資産が15億円となった。2013年9月

完成予定で、4月から事業が始まった。

 

 2013年4月に104円で、1千豪ドルを円に替え、税引き後利益3.6億円を

得て、村の資産が19億円となった。2013年4月に宮下明美ちゃんが、村立小学

校に入学して、小学校の体育の吉田照子先生が元・駅伝選手で、長距離の練習をして

いるのを見て、後をついて、広いグラウンドを走りまわっていた。その後、吉田照子

先生が、宮下明美ちゃんの走り方を見て、素質があると言い、時間があると、走り方

の指導をしてくれた。


 その後も、古くなった木造住宅を壊しては、格安ハウジングメーカーの4LDKを

2軒、くっつけた大きな、テラスハウスを20棟、40世帯分を5億円をかけて建築して、そこに移住者に住んでもらう事にした。その後も70歳を超える老夫婦が、

他の地区の老人ホームへ移り住み、空き家が増えて、15軒が空き家になり、

それらを2億円をかけて修繕して、2014年も若い移住者も呼び込んで、5人家族

が10組、4人家族が10組入村して、90人が新たな移住者としてやってきた。


 2015年には、昔の豪華ホテル2つを1億円かけてリフォームし、立派な

村営ホテルとしてオープンして、1室、1泊素泊まり5人までで1万円、更に、

長期滞在3泊から7泊で割引して、多くのお客さんを集めることに成功し、春から

秋にかけて大勢のお客さんが来て、陸上、サッカー、テニスクラブの夏場は

合宿所として賑わった。

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