第19話:日本株投資から外貨投資へ

 インターネット広告で、先着50家族、5人以上の家族に子供の高校までの

教育費、給食台、医療費を全額村が補助し、月5万円で4LDKの戸建て住宅

を貸すという広告を出した。2007年1月1日に広告を出すと、3月中に、

50組が決まり、役場で各家族と面接して、不適格な家族が10家族いて、

その後、再度募集し、6月末には、全部の新入村者が確定した。


 しかし、分譲した住宅と土地を分譲した40軒の家で半分の20軒が、

何らかの理由で村を去って、賃貸住宅と賃貸マンションとして用意したうち

50世帯が子供が家を離れたり、親の高齢化で村を去って行き、転入者も多いが

、転出者も多く、平均年齢は、確かに下がったが、村の人口は、それ程、

増えていないのが現状だった。


 サブプライムローンの問題が取り沙汰され始めた頃、円安で、2007年

11月106円で1千万豪ドルを売り、税引き後純利益3.7億円となり、

今迄の村の資産が12億強だったので、合計16億円となった。

 その頃、インターネットに、加藤一郎村長が、この村のサイトを立ち上げ

、村の特産品のブルーベリージャム、リンゴジャム、ゆずジャム、

クレソンソース、豚肉ベーコン、天然水、ブランド・ジャガイモ、季節のキノコ

、タケノコ、山菜などをネット販売していたのが、2005年以降、全売上の

半分くらいを占めるようになり、大きな収入源となっていた。


 そこで、毎週、村のサイトを継続して、春になると、花見の写真や

タケノコ掘りをのせ、夏は、近くの清流の川遊び、バーベキュー、

トレッキングの写真、秋には、山菜、キノコ、トウモロコシ、紅葉の写真、

冬には、山に降る雪、雪を見ながらの温泉風景と、積極的に村の宣伝をすること

により、大きな広告宣伝になっていた。


 そして空き家の販売、月・家賃制のアパート、マンション。また、長期リース

、週、月、年単位の利用のシステムをわかりやすくのせていた所、アートの

グループの利用、24時間の電話・コールセンターの利用などの引き合い

があり、合計15軒の事業所が開設された。更に、東京・橫浜の中心部の区や

市の保養所として活用されるようになり、かつての豪華ホテルの跡地利用として

、利用された。


 村役場で予約受付して施設のメンテナンスを加藤末吉と仲間達で行っていた。

 そして、村の宿泊施設では、最近、中高年のために、カラオケ部屋を4室作り

、カラオケ歌い放題、飲み放題、イノシシ鍋、温泉優待付きなど、パックツアー

を企画して、平日は、土日の20%引きのプランをたてて、お客獲得の作戦を

とり、経営を維持する対策を矢継ぎ早に立案していた。


 そうして、村役場で温泉とマッサージ、エステと組み合わせたパックツアー

がよいのではないかという話が出た。相模原、厚木、八王子でマッサージ、

エステ、整体をしている人に電話をして、この企画を伝え、部屋を安い料金で

レンタルすると呼びかけると、平日と土日に開設したいと言う人から連絡が

あり、10人が、曜日を変えて、こちらで、マッサージ、エステをする話と

なった。加藤一郎村長が、過疎化で嘆いてる暇があったら、知恵を絞れ、自分の

仲間を誘えと、村役場の職人に、毎日、訓示していた。やがて、2007年

が終わり、2008年を迎えた。

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