第7話:若い村長と投資話2

 その後、1979年が終わり、1980年を迎えた。1980年10月に

、山田賢一村長が、加藤吉宗と、末吉を村長室に呼び出した。この村では

、高速道路開通で経済が潤ったが、これから先は、厳しいだろう。

 だから、我々の将来のために、投資で利益を得なければならないと言った。


 1980年9月以降、村を訪れる観光客が減りが大きくなったのを見て、

4-5月、9-10月に、村営の宿泊施設と温泉とバーベキュー、

カラオケセット、麻雀卓を買った。格安料金の宿泊プランや、各種サービス

のついた忘年会、新年会プランを打ち出すと、予約が入った。

 そのパンフレットを村内の施設、近くの八王子駅、高尾駅、海老名駅に置き

、大手旅行会社に、プラントセット内容、料金を書いたパンフレットを刷って

配ると、予約が増えだした。


 以前、山田健一が村長になった時、これから将来、山間部の過疎化は

、必ず起きてくるので高速道路が開通して、便利になるのを機に、この地域の

観光かを推し進めるために、前の村の長老・山中善一朗町長77歳が、

自分は高齢だから、今後の村の発展を考えると、経済に強い人を村の重鎮として

迎えなければならないと山田健一をスカウトしてきた。


 その山田健一村長が、副村長にNM証券のやりて、証券マン重野重臣を

連れてきて、経済活性化を一番のテーマとして、村の発展を託した。

 前村長の山中善一朗さんが自分の資産3億円を今後の村のために有効活用

してくれと言った。わかった、それなら、加藤家として、加藤吉宗と、

私の息子の末吉と2人分で3億円投資しようと言った。そうして、村から

近い所にインターチェンジが出来たお陰で、村の財政が潤って、村の資産が

約4億円となり、前村長の山中家と同じく旧家の加藤家から、それぞれ

3億円、村の総資産が総合計10億となった。


 山田村長が重野副村長に、2人で、村長としての仕事をして、空いている

山田か重野が投資をする事にしようと話し合った。その後、NM証券に山田村長

と重野副村長の名前で2つ口座を使い投資をする事にした。最初に山田村長が

セブンイレブンが将来性があるとして、1981年の1月5日、重野副村長と

1070円でセブンイレブンを5千株ずつ計1万株、合計1070万円購入。


 1981年4月には、長女の加藤美代子が、近くの小学校に入学した。

 入学する頃には、多くの本を読み、九九を覚え、お兄ちゃんの小学3年生の

問題も特養になっていて、1年生にあがって、授業を受けてるときも、

それ知ってると言い、勉強に身が入らないようだった。そんなある日、

父のラジオからFEN、米軍基地放送の英語が聞こえてくると、これなんて

言ってるとの、父の末吉に聞くので、簡単な英語は、翻訳したが難しくなると

、わからないと言うと、ねー、教えて、教えてと言い出した。


 その英語に興味をしてしたのか暗記して、空で言えるようになった。

 そのうちに、それなら、英語入門を聞いたら良いと言い聞かせると、

砂に水が吸い込まれる様に、どんどん英語の多くのフレーズを覚え始めた。

 まず、はじめまして、ハウ、ドゥ、ユー、ドゥーから、お元気ですか?

、ハウ・ワー、ユーなど、すごい勢いで覚えた。4年生の頃は、既に、

基礎英語も、ほぼ、覚えて、父の末吉の英語力よりも遥かに上の水準まで

達していた。小学校を出る頃には、日常英会話は、ほぼ覚えてしまった。

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