第13話 ほうしん
「骨とか、牙とか、よく分からないのは?」
「収集品は、クエスト依頼品になったり、合成素材になったりするっすが・・・適当にリソースにしてしまっても良いと思うっす。必要になってから集めれば良いっす」
そういうものか。
「なるほど、有難う」
結局、新しい部位のベースユニットは増えなかった。
全て一通り揃ってから、スタートラインなんだろうな。
エアタンクとウェアには、スロットが無い。
初期配布のパーツには無いのだろうか?
フルプレートのベースユニットを見ると、インゴットスロットが20、ジュエルスロットが3・・・やはりそうか。
フルプレートの見た目を外して使う事にする。
・・・?
「見た目が無いベースユニットを装備しても、服を着ているな」
「・・・むしろ、裸になったらどうするつもりだったっすか。服は、完全に無い見た目にはできないっす。外すと、ウォリアーならその服っすね」
セクハラ対策か。
「ログアウトはどうやるんだ?」
「メニューにあるっすよ」
本当だ。
カウントダウンが始まり──
++++++++++++++++++++++++++
名前:
クラス:ウォリアー
レベル:5
STR:18
DEX:12
AGI:12
VIT:18
MND:8
MAG:8
ボーナス : 0
霊素適合率:84%
権限:SUB SYSADM
特異スキル:
エーテルチャージ
・総経験値の10%を消費する
・攻撃力が2倍になる
・防御力を無視する
エーテルシールド
・総経験値の10%を消費する
・攻撃を1回無効化する
装備:
エアタンクゼロ
種別:
エアタンク
スロット:
なし
蒼天牙
種別:
斧
インゴットスロット:
鉄のインゴット(2)
空き(18)
ジュエルスロット:
空き(3)
ベースユニット(ウェア)
種別:
ウェア
インゴットスロット:
空き(20)
ジュエルスロット:
空き(3)
++++++++++++++++++++++++++
--
「さて、終わった。また頼むよ」
「お疲れ様っす。これで部活は諦めたっすか?」
「いや、まだだ。部活の夢は捨てられない・・・明日からも募集は続けるぞ。ある程度で切り上げて、DDSをしよう」
「恋人同士の甘い生活はどうなるんすかね」
茜が泣き真似をする。
外はもう暗い・・・しまったな。
「先輩、ごはん食べていかないすか?」
「すまん・・・伯母さんが心配するから、帰って食べるよ。明日、お願いしても良いか?予め言っておくよ」
「はいっす。腕によりをかけて作っておくっす」
・・・本当に良い子だよな。
正直、自分がかなりのクズな気がしている。
「先輩、ダイバーリングとグラス、しまっておくと良いっすよ」
ああ、そうか。
置かせてもらっても良さそうだが、持って帰るか。
「納刀」
茜の言葉と同時に、茜が持っていた指輪とサングラスが消え・・・
「収納と取出のコマンドワードは、自分で決めれるっす。デフォルトだと、収納と取出っすね」
「あうとおおおおおおおおおおおおおおお!」
俺は思わず叫んだ。
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