鉛筆削り(色鉛筆とかについてる、あの小さいやつ)の削りカス


アメリカのトウモロコシ畑

水やりの機械にとまった鳥


あの日 ミサイル発射のアラームが鳴ったらしい

私は留学先だった

その日はあいにくの天気で、雷もすごくて


おいら 雷嫌いだから一人では居たくなかったけど

下の階ではめちゃめちゃ濃い会議がなされていた

宗教とか 恋愛とか

おいら英語苦手だから

どうせ同じ場所にいてもなんもわかりっこない話だったわけだけど


どうしようもないくらい怖かった

一人で膝抱えて

Twitterで「いま修羅場ってて草」みたいなこと呟こうとしたら

そもそも日本が修羅場ってた


怖かった 泣いちゃった 流石に泣いた

居場所なんてどこにもないのかよって 絶望したものだ


動画とか見れたらよかったんだけど、Wi-Fiも使える限度ってのがあるからさ

それすらも許されなくて


とりあえず心癒すために

日本から持っていった緑のたぬきを食べた

美味しかった

アメリカ北部の夏の夜は寒いから、体の芯まで温まるようだった


そういえば、ホストマザーのLINEのアカウントが消えてたな


元気かな

達筆すぎて読めねえんだよな グリーティングカードが

頑張って筆記体読めるようにしないとな。


だって、そもそも私自身が書いた筆記体風の文字すら読めないんだから

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