第6話 信仰告白

「キミにも信仰があるだろう?」


 そう聞かれて、わたしは自分の信仰とは何かを改めて考えた。


 しかしそこで出たわたしの信仰とは、正月の賽銭箱に五円玉を投げ込んだ見返りに一攫千金を古代神に申し込むものであったり、羽生系アイドルのチケット獲得をヘソクリ以外の方法によって賄いたいとするご夫人たちの祈りとそう変わらぬもの――。


 また彼のいう「勃起を継続することが、神の使命である」という信仰について、些か初心者であるわたしは、彼の放つ言葉がにわかには受け容れ難く感じていた。

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