編集済
ここまで、作中一熱い発表ですね。
主人公の哲仁が、仲間の長所を見極め、それを活かした配役決めをしてリードするというのが、それまである意味では中島頼みの面があったこのチームに、一体感や芯の強さが増してきたようで面白く感じました。
今回は周囲の予想に反して(?)正統派な内容でしたが、初戦である種気を衒った発表をしていたことがうまく作用し、観客たちには新鮮に感じられたのではないでしょうか。
最後の「水たまりだった」がまた良いセリフですね。深いですね。
あと一行目ですが、
「黒部高校の即興詩が発表し終わり」
⇒「黒部高校が即興詩を発表し終え」のほうがしっくりきますかね。
もしくは、「黒部高校の即興詩が終わり」にして“発表”を抜くか。細かくてすいませんが、こういうところ拘っちゃうんですよね(笑)
作者からの返信
サンダルウッドさん、コメントありがとうございます!
まさに総力戦というところで、黒部チームの連帯感に勝つための手段は、それぞれが自由にやりながらも、自分の配役をまっとうするということでした。
おそらく読者も奇策を想像していると思ったので、ここは真正面から堂々と勝ちに行くしかないなと思いました。笑
「水たまりだった」というワードは、詩のボクシング全国大会個人戦決勝で、ある人物の即興詩で言われた言葉です。
ちなみに、このワードを言った人は優勝しました。
修正点のご指摘ありがとうございます! 一行目、修正しました。文字通り推敲ですね。笑
さらなる高みへ。
すごい…!
鳥肌が立ちました。
>――黒部高校の三人よ、お前たちの誇りは、全国という重みを背負ってなお羽ばたいていけるだけの力はあるか。お前たちの誇りは、富山の名峰、立山から離れられない雷鳥だ。お前たちの薄い翼は、あの立山連邦を越えて羽ばたいていくことは出来ない。
「俺たちは登った」
――俺たちには覚悟がある。富山を飛び出し全国で戦うという覚悟が。
即興詩の内容にシンクロする、もう一つの魂の言葉。
痺れました。
小説を書くからには、こういうものを書いてみたいと心底思いました。
(詩のボクシングは実際にあるものなんですね、調べてみたらwikiもちゃんとあって、youtubeにも動画が上がっていて新鮮でした。)
作者からの返信
天上杏さん、コメントありがとうございます!
また、コメント返信が遅れてしまい申し訳ありませんでした。
鳥肌が立ったというお言葉、感無量でございます。声と言葉の集約がここにあると思っています。魂を声に乗せて放つ。それは、聴いている観客には聞こえないけれど、なにか感じられる魂の叫びを表現すること。演者の言葉の裏にある背景も含めた表現が、詩のボクシングの醍醐味だと思っています。
詩のボクシングの迫力は、実際に見ていただかないと分からない部分があるとは思いますが、それでもこの作品を通じて、より深く詩のボクシングを好きになっていただけたらなと思います。