第36話 まもなく半年

梅雨が明けると、急に猛暑になった。

暑い!

「水分は十分に取って下さいね。筋肉も水分不足だと固くなります。」

なるほど。

暑がりなので、夏は苦手だ。

装具は出来るだけ使わずに、歩くようにしてみる。

仕事の時もだ。

そのまま歩くのは不安なので、ネットで足首用のサポーターを購入した。

色々あるが、薄手でテーピング効果のある物にした。

厚手だと、靴が履けないから。

これがなかなかいい感じだ。

しっかり固定されるので、不安なく歩ける。

足首が曲がらないのは仕方ないので、歩幅は小さいが、

痛みも感じないし、療法士が足首を支えてくれている時に近い。

歩けるぞ!

と思ったが、戻って足を見ると浮腫んでいる。

さらに、締め付けるので、圧迫性蕁麻疹が出て痒くてたまらない。

無意識に掻いてしまって、血が出てしまった。

電極が当たるところだから、痛いよな。

7月最後の日曜日、ゴルフの練習に行ってみた。

さすがにまだ不安なので、装具を着けて、

アイアン5本だけ持って。

この半年行けなかった間に練習場の経営が変わり、

以前のプリペイドカードの残高が使えなくなっており、

ポイントカードも無効になったと、お客さんから聞いていた。

ダメ元で、フロントに聞いてみたが、

「はい、以前のは使えません。」

と。

暑いからか、お客さん少ない。

入口の自動ドアが新しくなっているし、

床に新しいカーペットが敷かれてきれいになっている。

打席の人工芝も新しい。

あちこち剥げていた天然芝も植え替えられている。

実は、中古だが新しくアイアンセットを購入していた。

一度も打ったことがなかったのだ。

今までは、古いヤマハのアイアンだったが、

ウッドと同じYONEXのアイアンにしたのだ。

バドミントン選手だからね、やっぱりYONEXでしょ。

あんまり、使っている人いないけど、YONEXへのリスペクトは強いのだ。

ウッドは、本当に打ちやすい。

さて、アイアンは…

いい感じ。

左足に装具を着けているため、左足に体重を乗せるのは難しいし、

身体(上体)をしっかり回転させることも難しい。

ややハーフスイングで打つ。

真っすぐ飛ぶじゃん。

ショートアイアンの距離感が悪いのだが、

いい感じだ。

そりゃそうだな、古くてヘッドは小さく、シャフトも短かった。

今時のは、シャフトが長く、柔らかいし、ヘッドも大きく角度もある。

こんなに簡単なら、もっと早く買えば良かったな。

と言っても、おニューは高くて買えないから、中古が出るのを待ってたんだが。

知り合いにもYONEXのクラブを使っている人は1人もいないが、

私はこだわる。

8月のお盆明けにラウンドする予定だ。

焦らず、でも確実に練習して感覚戻すぞ。

あと10日で半年になる。

傷害保険も半年までなので、明日、診断書書いてもらって出さなきゃね。

その後もリハビリは続ける!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る