第13話 5月21日 再来の絶望


この日があの絶望に戻っていった日なんだと思う


『さぁ、始めよう。絶望を』


俺の心に響た、俺じゃない俺

いやだよ。あんなの……ふざけんな


だけど、止めることは誰もできない

佐藤でも止めれない


「おはよう、海斗君」

君の笑顔を見るのもこれが最後かもしれない

君をまもるといったのにごめん

「うん、おはよ」

君に見せる、最後の笑顔。

俺は、これから戦う

いじめと言う世界の理と


「おい!」

いきなり、襲い掛かってきた佐藤たち

不意を取られ、倒れる俺

容赦なく飛びあう暴力、誹謗中傷の悪口

「なんで……なんで!こんなことするの」

理香黙っててくれ

お願いだから

「うるさいよ、理香ちゃん静かにしてて」

「そうだよ!理香だまってよ!」

みんな敵か仲間はいないのか

「どうして?なんで?」

「だから、うるせーってんだろ。キモイんだよ帰れ」

糞……

俺は、約束を守れなかった

泣きながら教室を去る君

『ごめん』

『いいよ』


「死ねよ。誰もが思ってんだよ」

あざ笑うクラスメイト

『チェックメイト、君は勝てなかった』


「……黙れ。お前に何がわかるんだ」

反撃をし倒れこむ彼ら

俺が、やり返したのに驚いたのか

絶句状態

「てめぇー、小林が血だしてんじゃねか」

だか……らどうした

声なき声がでた

そして、

「だから、どうした?」

「は?」

馬鹿だね、君たち

「正当防衛だ、君たちは馬鹿だねだからいじめは起きるんだ」

そして、存分に殴り合った

教師が止めにきて

俺たち2年H組は休校になった



これはまだ始まりに過ぎない



The beginning of despair





  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る