背丈

夜影「こちとらより背が低いお人様を相手したくないんだよねぇ。」

才造「何かあったのか?」

夜影「いんや、無いんだけどね?でも、ほら、見下ろすのは嫌いなんだよ。」

才造「あぁ、お前は意識が低いからな。」

夜影「どういう意味で?」

才造「強さ故に偉ぶる馬鹿じゃないってことだ。強かろうが自分を相手より下に見たがる。」

夜影「んー、実際、下だし。見上げたいんだよね。」

才造「というかお前は結構不安定だな。ある意味。」

夜影「ある意味って…。才造はどうなの。」

才造「ワシは見下ろす方が楽だな。顔を上げるのは面倒だ。」

夜影「あっはは、じゃぁこちとらは才造の下だから楽でしょ。」(ニコッ)

才造「お前のそういうとこ好きだ。」(ぎゅっ)

夜影「?あ、でも才造と頼也ってどっちが高いんだっけ。」

才造「さぁな…。」

頼也「残念だったな。俺は才造より一寸上だ。」(ドヤァ)

夜影「あー、並ぶと確かに。」

才造「沈め。」

頼也「沈めって何だ、沈めって。」

夜影「沈むの!?」

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