第6話 公園の蟹


 食事を終えた圭は一度自室に戻り、すぐに携帯だけを持って玄関の方へ歩いていく。

 食後そのまま和室に寝そべっていた着ぐるみ姿の美織が「あれー、どこ行くのー?」と声を掛けてきた。


「まあこっち来て、一応な。蟲とか、『溜まり』の感じとかを確かめてくる」

「ふーん。気を付けてちょ。あ、携帯の具合で何か気付いたら教えてねー」

「……止めるとか付いてくるとかないんなら、助かるよ」

「いやそれは過保護っしょー。圭くんたらオシャンなストラップ付けてんだしい? アハハ」


 圭が鍵を開ける。扉はフゥン、と何か機械の電源が落ちるような音がする。


「美織、このブンとかフンとかいう音はどうしようもないのか?」

「あー、まだくっつけたいのがあるから未調整なだけー。帰るときまでに直しとくよん。起きれたら」

「起きれたら、か。そこで寝るなよ」

「あーい。行ってらー」


 既にマップは確認してあるので圭は夜道を迷いなく進みだす。まずは一番近場にある大きめの公園へ向かうつもりだった。


「その恰好、かよ。あの学び舎に通うためのもんじゃろ?」


 手元で携帯ストラップの姿をとった『断崖の主』が声を掛けてきた。


「制服は黒いから丁度いい。それにこの町でどれぐらい使えるか、動けるかを試す目的もあるからな。普段の生活で着てる服の方がいいんだ」

「ほおー。真面目なことじゃ」

「それよりも『断崖』。使い魔らしい奴は尾けて来てないか?」

「……」

「今は、蟲の方の話だろ。教えてくれ」

「使い魔は魔女の方の話だと思うんじゃが。…ま、仕方がないのう?」

「助かる」

「何匹か、おるぞ。ずうっと外に待っておった。誰もかれも真面目なことよの」

「鳥はいるか」

「ふむ。鼠と猫。あと、テンだな」

「テン? 変わってるな町中で。まあ鳥や蝙蝠モリがいないのは助かった。撒いておくか」

「飛ぶのか?」

「いや、ここで可動結界を張るとバレるだろう」

「お主のはデカすぎるんじゃ」

「張れないなら町なかでは非発露系に留めたい。だから”走る”」


 クク、そうか、と『断崖』が笑う。


「使い魔を避け、人の目も避けて、足で走りやる、と。いやいや、真面目、真面目」


 揶揄する『断崖』がぶら下がっている携帯を圭は胸の前に取り出して、一つ目の角を曲がった。それと同時に右手の親指と人差し指を使って連続で画面に印を描きこむ。



五感強化ハイアイント


人狼ワ・ウルヴン



 使い魔がいる可能性は高いと予測していたから、道順だけでなく最終的な方角も確認してある。


 角を曲がった瞬間に右足を強く踏み込み、最初の一歩で十歩分程度の距離を飛んだ。斜め前に迫る壁の手前で、次は左足を踏み込む。

 身体を捻りながら、民家の庭を囲う壁二辺を斜め背面で飛び越える。

 向こう側に迫ってくる電柱を更に足裏で踏み込み、地面に鋭角を描いて着地した。そのまま勢いを殺さずに走る。

 視覚とともに足裏の触感に集中して、足音はほぼ立てていない。そして周囲の人の気配と車の走る方向とを瞬時に集め、判断し、また壁を飛び越える。


 そうやって何度か跳ね、走るうちに、十数秒で目的地の入り口へと辿り着いた。


「いまのそれは、ただの『速足』と『万力』とを合わせたものであろう?」

「そうだ」


 『断崖』とは呼び名こそ違うが、確かに今使用した【人狼ワ・ウルヴン】とは【速化スピード】と【強化パワー】を同時起動する魔法のことだ。

 基本魔法の複数起動マルチ・タスク用という意味では【五感強化ハイアイント】と似たようなものだが、【五感強化ハイアイント】と違って古くから存在する、よく知られた魔法だ。

 ただし、魔女は女性のため野蛮な肉弾戦に忌避感を持つ者が多く、実際の魔法戦で見られることは少ない。


「ふむ。それで、この蹴足。『研ぎ』のときにお前の世界がどうなってることやら、思いやられるわ」

「『研ぎ』ってのは、【五感強化ハイアイント】のことか? どうだろうな」


 魔力量を調整するスマホの『ボリューム』は今の圭にとっては最適だ。圭は肩を竦める。


 それからゆっくり周囲に目をやった。


「使い魔ならもう撒けておる。主人に間抜けな奴めと叱られるんじゃろうな」

「かもな。しかし使い魔達は俺が転校生だからただ見張ったのか、何か当たりを付けられてるのかがまだ分からないな」

「それは向こうの事情であってお主の事情ではないじゃろ。それよりも、蟲じゃ蟲」

「ん、ああ。どうだ? いるのか」

「おるのう。羽蟲はまあ見やんでもいいが、一匹、中々に育っとる、かの」


 そう言うと『断崖の主』はストラップへの変化を解いて、中型犬程度の狸の姿になった。先導するようにして公園の中へと進んでいく。



「『断崖』。結界を、頼んでいいか」

「お主……。ほんに鍛錬を積めよ」

「すまん」


 圭も結界を張れない訳ではないが、機能のうち認知回避の練度ではまだ充分と言えないところがあった。範囲設定もボリュームだと調整の難しい微妙な魔力操作が必要なため、無駄に大きくなりがちだ。

 狸姿の『断崖の主』が圭の先を進みながらも尻尾を一振りし、空気の重さが変わってあっさりと結界を張り終えたことが分かる。


「蟲めは、潜っとる」

「結界を張ったぐらいじゃあ、出てこないか」

「ふむ。何ぞ当ててみよ。そこら辺じゃな」


 圭は頷くと、遊具の置かれた広場の真ん中あたりのスペースに立った。

 そしてスマホの上に印を描き、最後の一筆で手を同時に振り下ろす。


重圧グランド


 ダンッッッッ!!



 短い地響きとともに、中央の固い土が数センチ凹んで砂が舞い上がる。

 その重低音の後、合いの手の様に『断崖』の意地悪げな声が続いた。


「”のっく、のっく”、じゃったかの?」


 圭はもう一度手を挙げ、振り下ろす。



重圧グランド


 ダンッッッッ!!



「”のっく”」



重圧グランド


 ダンッッッッ!!



「”のっく、のっく”、と。クク。あちらさん、慌てておるぞ」



 数秒待つと、圭がいる場所から6,7メートル程度先にある地面の土が盛り上がり始めた。

 土の中から何かが出て来て盛り上がるというよりは、地面が自ら分かれるようにして穴が開いていく。


「これは、土砂操作だな。ん……」

「出てきたのう。ほーお、こいつか」


 それは、大きな蟹の姿をしていた。


 幅四メートル程度、八本の足と一対の鋏を持っている。

 蟹と違うのは飛び出た大きな目が哺乳類みたいに瞳と白目とを持っていることと、口が左右に開く殻のようにはできておらず、ぽっかりと丸く空いた穴の周囲に無数の小さい牙が生えていることだった。

 焦げ茶色の甲殻には何箇所も土がこびりいていて、いびつな陰を電灯の下にさらし出していた。


「『ムシクイガニ』じゃ。よく育っておる」

「初めて見るな」

「『お山』は改方あらためがたが小蟲の管理をよくしておったからの。小蟲エサがおらねばこの蟲も出まい」


 ――魔女の世界では、妖魔に至らない生き物をまとめて”蟲”と呼んだ。

 『只人ただひと』の知る動物たちと違うのは、魔力(『断崖』はこれをただ”力”と呼ぶ)を糧として摂取したり、獲物を狩る道具として使いこなすかどうかだった。

 蟲はその”力”を以てして『遁甲とんこう』などの能力を使い、普段は人から不可視なかたちで町なかにまで入り込んで生きている。

 そうして成長し力を付けた蟲は、人間を含めた生き物たちへと物理的に、また種によっては精神的に影響を及ぼした。


 因みに蟲が育って”妖魔”に至るように、獣は齢を経て”妖獣”に至る。そしてもう一つ、只の獣だったものが魔法や瘴気によって変化せしめられたものもいて、これらは”魔獣”と呼ばれていた。

 『断崖の主』によると魔獣とはまともに言葉が通じるようなものではなく、妖獣勢から強い侮蔑と嫌悪をもって扱われるものらしい。


 つまり、妖魔とは生まれ出たその時から既に異形の生き物。蟲たちの成れの果て。

 妖獣は長く齢経た獣のうちで、ごく一部の個体が"成り上がる"もの。

 そして魔獣は、獣が外的要因によって短期間で変性し魔物化したもの。

 どれもが魔力(”力”)を操り、またその大概が人に仇なし、そして人の大概がその存在を知らないものである。


 これが『断崖』にかかれば蟲は卑しく妖魔は滑稽で、魔獣は唾棄すべきもの、そして人の魔法さえ眉をひそめる範疇になってしまう。圭は、そういっている『断崖』自身が飯をこぼしながらがっついている姿を動画で見せてやれば、一体どんな顔をするだろうかと思ったこともあった。



 そんな『断崖』が、知らぬ顔で『ヒトクイガニ』について話を続ける。


「こういう蟲は、喰らった蟲で能力ちからも決まる。そして長く育てば蟲以外も喰らうようになる。しかし、簡単に、思ったよりも強げなのが出てくる町なようじゃのう?」

「これぐらいになると、生き物も喰うのか」

「んーむ。大きさは中ぐらいかの。これなら今のところは鼠か、猫か、人の子か。果てさてここらで子が隠された話は、あるのか、ないのか」

「……おい。軽々しく言うな」


 圭は『ムシクイガニ』を見つめながら、突然に表情を消した声で言う。


「……フフ。なあお主。今日の”かにくりいむ”は、美味かったの? あれの核が火炎のごとなだけは、儂にはいただけなかったが」

「一回、黙れ。やるぞ」

「クク、怒ったか? …どうぞ、お手並み拝見」


 『断崖』はそう言って鈴の音を立てながら四足で移動し、ブランコの鉄柵の上に飛び乗った。


「後でお前も動いてみろよ」


 圭はそう背中越しに『断崖』に言い残して、蟹の方に一歩を踏み出す。

 

『ムシクイガニ』は圭の姿を認めると、胸を反らして鋏を掲げ、その巨体を誇るようにして威嚇した。

 構わずに圭はもう一歩を詰める。

『ムシクイガニ』の間合いのきわに入ったところで、相手は躊躇なく片側の鋏を振り下ろしてきた。

 圭はそれを見つめながら一歩右後ろへと下がり、スウェーバックも加えて避ける。


 空を切り地を叩いて揺らす、大きな鋏。

 圭は撒きあがる土が制服に付かないようにしながら、更に二歩を進む。


 相手の接近に気付いた『ムシクイガニ』は、素早く八本の足を畳むようにして力を溜め、後方へと飛びすさった。

 圭は【人狼ワ・ウルヴン】はまだ使わずに、一歩ずつそれを追う。


 また間合いの際で、振り上げられ、振り下ろされる鋏。

 再びギリギリの間合いでそれを避けようとしていた圭だが、【五感強化ハイアイント】によって敵の動きを見る中で感じるものがあり、大きく横に飛びすさった。


 鋏が振り下ろされる時に、『ムシクイガニ』を覆っていた土砂がその鋏へと一息に集まり、接地の寸前でその鋏の直線上へと放出された。


 土砂が地をこする音と、破砕音が響く。


 圭は『ムシクイガニ』の方を向きながらも、大分後ろの方まで攻撃が至っていることを背中越しに聞く。


 鋏が叩きつけた地面が物理打撃の割には異様な量の土を巻き上げ、それらが砂鉄のように『ムシクイガニ』の方へと吸い寄せられて、再びその身を纏う。そして『ムシクイガニ』はこちらへと向き直り、足を動かし始めた。

 圭はそれを視界に収めたままで、自分の左前方の地形の変わり方を確認し、そして先ほどの攻撃で土砂が飛んで行った方角も確認した。

 見ると直線上にあったブランコは土に汚れ、鉄柵も本体もひしゃげている。黒くなった鎖が一本、辛うじて椅子をぶら下げていた。しかし鉄柵の隅に座っていた『断崖』は動いておらず、そこだけ無傷な柵の上にちょこんと座りながら、いつの間にか小ぶりな傘をさしていた。

 土砂がこびり付いてぐにゃぐにゃに折れ曲がった遊具の一角で、傘の小間の、白地に赤の水玉という模様が異彩を放っていた。

 

 その傘の下の狸が口を開く。


「どうじゃ。その制服に土くれ一かけでも付いたら、お前の負けということで。明日の飯にも一品追加せよ」

「…俺が勝ったら?」

「ふん。何もやらんわい。これぐらいじゃ賭けになっとらん」


 会話してる内にも『ムシクイガニ』は圭に接近してくる。

 八本の足で土砂を巻き上げて、その土砂すらが体に吸い付いて、近づくほどに体格が増していってるようだ。相手も本気を出したというところか。


 重そうになった鋏を再び振り上げ、振り下ろす。

 同時に大量の土砂が鋏に集まっていく。が、


「それはもう見た」


 圭はその場で両手放しに側転し、着地した片足、片足でそれぞれ間合いを詰めていく。

 噴き出す土砂の音を斜め後方に聞きながら携帯を持った手を地面すれすれに振り、接近し切ったところで一気に振り上げた。同時に圭の指が動く。


伸炎ファトス


 切る、と焼き切るとが同時に瞬時に起こり、ほぼ音も立てずに『ムシクイガニ』の足が一本、空に舞った。

 赤い剣のかたちを成した光が、残光を残して圭の腕から消える。


 ギィ! という音を発しながら『ムシクイガニ』が半回転し、七本になった足を急いで動かして後方に下がった。

 振り向いた圭の後ろに切られた足が転がり、その断面が篝火のように燃え続ける。


「焼きガニの匂いじゃあ、ないんだな。えた、嫌な臭いだ」


 圭の反射する眼鏡を睨みながら、『ムシクイガニ』は自分の体側のまだ燃えている切断面に土をかき集めて、消火を行った。


「なあお前、…人を喰ったのか?」


 『ムシクイガニ』には見た目通りに痛覚は余りないのかも知れない。すぐに鋏を横なぎに払ってきた。

 圭はその軌道上に立ったまま二本の指をスマホの上で滑らせる。



人狼ワ・ウルヴン


伸炎ファトス


 自分の鋏を振り切るより先に、ついさっき失った足と対をなす一本がまた空へ飛んだことにムシクイガニ自身は気付いたのか、気付いてなかったか。

 兎も角再び視界から消えた敵を探しながら『ムシクイガニ』は足をガチャガチャと鳴らして回転し、斜め後方に移動していた圭をやっと見つける。


 闘争心を失わず、詰め寄って両鋏を振り上げ、振り下ろす。

 今までになかった予備動作に、圭は(何か、ここらへんの“範囲“にやるつもりか)という読みに従って【人狼ワ・ウルヴン】の力で大きく飛ぶ。

 祖母の教えがある手前、これを「勘」ということは憚られたが、さすがに今の自分の読みには圭自身も論理だっての説明が難しかった。ただ敵の構えをマイクロ単位で、動きをミリ秒単位で注視していると、相手の意思さえも読み切れるときがあった。特に今は劣勢を自覚している『ムシクイガニ』の動きは大仰になり、その分読みやすくなっている。


 圭が予測していた場所で5メートル四方ほどの土砂が巻き上がった。

 それを斜め下に見下ろしながら、空中で逆さになった圭が携帯を再びフリックする。


重圧グランド


 ガンッ! と狙った足とその周囲に重力がかかるが、土魔法に遠類される【重圧グランド】では相性的に効きが悪く、足が少し地に向けてひしゃげたぐらいだった。

 分かっていてその効果を試し撃ちしていた圭は、続けざまにフリックする。


【雷星 《ア・ジュール》・シングル】


 空間に銀の残像を残して、先ほどの【重圧グランド】でたわんでいた足が雷球の狙い撃ちによってはじけ飛び、一瞬で炭化する。


 圭はそのまま自由落下に任せながら、携帯のボリュームボタンを二回、押した。

 起動状態だった【人狼ワ・ウルヴン】と【五感強化ハイアイント】に更に魔力が行き渡り、圭の周囲の世界が、そして圭自身の手足の感覚が、変貌と表現してもいいほどに大きく変わる。


 雷光の衝撃がもたらした驚愕と戦慄から復帰できないままの『ムシクイガニ』の視界から、圭の姿が着地と同時に消えた。

 敵対者が消えた光景が脳に伝達されてから、『ムシクイガニ』自身が疑問を浮かべるよりも先に、視界の全てが一気に回転し、続いて身体に衝撃が走る。


 『ムシクイガニ』の思考は戦闘の途中から一切圭に追いついていなかった。


 今もただ、自身の足によく似た物体を片手に下げ持った、その足より更に細そうな少年のことを見つめることしかできない。

 つい今しがたあの細腕で足を掴まれ野蛮に振り回され、強引にまた一本が毟り取られたことすら分かっていなかった。


「これで四本目、か。向こうの出し物ももう出尽くしたかの。おかずの一品が出ずに残念じゃ」


 しわ一つ増やしていない制服のままで『ムシクイガニ』を睨む圭に、『断崖』からのんびりとした声がかけられた。

 『ムシクイガニ』は緩慢な動作で圭の方へ向き直ってはいたが、気圧されたように胸の甲殻を上下させ、鋏を頭の前に構えている。


「のう、圭よ。先だっての『人を喰ったかも』というのは冗談じゃよ? そいつから人の匂いはせん」


 圭は振り向かずに舌打ちをひとつして、


「本当に詰まらない冗談だな」


 そう言いながら眼鏡をはずした。


「そう言うな。大きさ的にはもう手を出しておかしくもない」

「……お前の番だ。『断崖』、お前も動け」

「ふむ。向こうはそれこそ虫の息なんじゃがな。止めを刺しても?」

「十本全部を切ってやろうかとも思ったが、もう十分だ。お前の動きが確かめられたら終わらせていい」



 そうして圭が手を動かすと、『断崖』が赤い炎を纏った。

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