チェルノボグ

溶けない 解けない ほどけないままの深層

交わらない表層は病相のままの狂騒

夜に輝いて美しいのは遠い星々の光

届いているのはお互い生きているからと信じて

消滅するのは知ってはいるけれど 望んではいない

欲望は広さを好むの なのに チェルノボグ

今、あなたがいるのはどれ程の広さなの

禿山は一夜にして造れる あなたの中にも

誰もがたおれた時 震えながら横たえるベッドは

どれ程のものなのか 小さな子供でもわかるのよ

自分で測れないものを欲しがっているって

あなたのシナプスが陥れた虚妄のCentral Dogma 

世界とは繋がっていない 僅かなシグナルの過ちが

膨大な罪をつくる あなたのコアを拡散する

その一声で新たにクリアできると思う恐ろしさ

創る事も守る事も 幾たびも生きる事を重ねた上で

怯えているあなたと 怯えている人々とは違うのよ

憎むならあなたの中に留まっている記憶だけ

望むなら断絶を繕う微かな糸を探して繋いで

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