Black Eyed Susan

ハーシェルが星を見上げている時

俺は七千くらいのジョークを書き連ねていた

そう、七千くらい書くなんて訳ない

西鶴だってそれくらいは書いただろうし

疲れたら少しオアシスで休めばいい

もはやもう歩きながらタバコを燻らせるなんて出来ない

もはやもう歩きながら

画面を見つめながら事故死する

誰と誰と誰がぶつかったって

お悔やみ欄に詳細は載らない

誰と誰と誰が浮気したってそれは孤独の賜物

生涯愛しますってのも俺のジョークの中の一つ

キャロル・キングは君の友だち

かつては牛若丸もそうだったけど

兄弟に愛されない悲しみで星になってしまった

なぁ、ハーシェルそこから見えるんだろう

黒い瞳のスーザン

艶やかな太陽にも負けない君

もうすぐ春も終わりなのにこの暑さだ

誰と誰と誰がベストを尽くしてないなんて判りはしない

この暑さだ オアシスで休めばいい

掴んだ砂を俺がこぼしている間、寝ていればいい 

永遠に

機械仕立てのオレンジに乗って冬になる前に出かけよう

2001年になる前にカバンの中の骨は放り出して

電気羊を捕まえに夏の扉を潜るんだBoy

黒い瞳のスーザン

艶やかな太陽にも負けない君

ボイジャーは何億光年かは孤独な旅路

スーザンの黒い瞳に届くメッセージを

ハーシェルなら解析出来るはず

そう書いておくよ

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