魔王の秘書って結構大変なんだよ?分かる?分かんないでしょ?

宇智田あこ

第1話 好き勝手やりやがって

「”ボルカニック・ブレイズ”!そして、”トルネード”ッ!!!」


「甘いわァ!!”リフレクション”!!!!」


「なにッ!!!反射しただと・・・皆、避けろッ!!」


「無理だ、距離が近すぎる!・・・・・・”バリア”!”バリア”!!”バリア”ッッッッ!!!!」


「おぉっ、よくやった、よし、一旦体制を立て直すぞ!」


 ガラガラガラ・・・・・

 ・・・・・・あー、もう、こんなクソ狭いとこで炎魔法と風魔法の合わせ技なんかしやがって…

 一酸化炭素中毒って知ってんのか?あいつら…

 ていうか、魔王様も魔王様で反射しなくっても、あんた、魔法吸収して自分の魔力に変換できるでしょうが…

 そんなカッコつけなくてもいいじゃん……


「なら、これならどうだ!”カースド・ライトニング”ッ!」


「無駄なことを!”エレキ”!」


「なっ……!」


「ふっ……今のは初級の雷魔法だが、本当にそんなお粗末な腕前でここまで登って来れたのか?フハハハハハッ!!!」


 あー……どうやってあっちの窓開けに行こう……

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