第29話 罪深い扉

罪深いなんて言っちゃってるけどそんなことを本気で考えてる人はこの世に居ないと思うの。

今してることに集中出来ない原因がそれならば、それが罪深いと思わない?

人間としてどうのと言う前に、男として女としてどうなのってこと。

こんなにも変わりばえのしない世界のことなど、忘れられる激しさをたった二人で共感しましょうよ。

明日私がどうにかなっても、あなたは気にしなくてもいいのよ。

私も気にしない。誰も気にしないわよ。噂なんてただ何日かだけのことなの。

でも今日のこの真実は二人にとって永遠なのよ。

さぁ、お喋りはおしまい。

あなたは扉を開けばいいのよ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る