晴れの日の木曜日は

月曜日や金曜の歌は数あれど

木曜日は歌われない

宙ぶらりんみたいな一日


明日になれば少しは気分が晴れるんだろう

あの人から連絡はまだ


猫さえいない夜に

ひとり

ぱたぱたと

キーボードをたたく


書くのは

誰かを愛する人の物語


誰もが誰かを想ってる




明日になっても何も変わらないかもしれない

別にどっちだっていいかもしれない



だってどうせ

どのみちここで書いてるんだから


だってどうせ

どのみちここからどこへでも行けるんだから





月曜日の雨の日は憂鬱だと

カレンは歌った

確かにそうだ

晴れの日の木曜日は誰も気にしない


僅かな期待と

容赦なく過ぎていく日々と

繰り返しに見えて少しずつ前進してる何かと

何かを得たように見せかけて

実は失ってる

日々


明日には何か変わってるかもしれない


淡い期待は自分だけに託すの


書くのは

誰かを愛する物語


自己満足だと言われてもいい

何も救えなくても

誰にも届かなくてもしれなくても

何もしなければ何も変わらない




明日になったら何か変わるかもしれない


別にどっちだっていいけれど



淡い期待を望むのは自分自身だけにして



明日になったら何か変わってるかもしれない



ねえ拙くても

殴り書かなきゃ始まらないから



明日になったら何も変わってないかもしれない


そんなすぐに変わりはしないよ



でも殴り書かなきゃ何も始まらないから




答えてよ

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