存在の耐えられる軽さ

一つ一つ向き合う


今まで歩んできた中で

生み出したものたちと

戯れて

波打ち際で

貝殻を拾って

遊ぶ


こんなことも考えていた

あんなことも考えていた


それを一つ一つ拾っては大事に眺めて

拾って

仕舞って

捨てて

置いておいて

ラベルつけて

遊ぶ


これはただのお遊び


覚えているかしら

あのとき

覚えているかしら

このとき


全ては過ぎ去ったし

過ぎ去ろうとしている


今までの私は

全て私で

これからの私も

全て私で


思い出せないことさえも

未だ繰り返して泣き叫びそうになる思い出も

思い出そうとなんて考えもせず消えていくものも


等しく私で

等しく痛い


全てこの偉大な海の前で

声にならなくても叫ぼう

波に消される前に


等しく

愛しく

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