主題と反主題と

一つのテーマ、それに相反するテーマ、その二つに沿った非常に上質な短編集です。
小説ではありますが、要所に添えられた詩的な表現が物語に確かな奥深さを与え、古い良作を読んだような、そんな余韻を与えてくれます。
私個人が短編の作家で、サキを好んでいるためそう感じる側面もあるのかもしれませんが。

死とそれに付随する現象、連想される要因それらを巧みに使い分けながらも、一連とそうわかる本当に素晴らしい作品です。

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