ー気ー

集と叶が会話をしている。


「これからどうするのよ。」


「俺に聞かれても知らねえよ。」


「お前は街に戻らねえのかダンプ。」


そっと別の話題に変えられてしまい叶は少し不満気だったが実際叶もギャンブルダンプについては少々気になる。


「俺はここを出張調査するのが仕事だからよ。帰るわけにもいかねえよ。」


「そうか…取り敢えず集団で行動した方がいいのかもな。ダンプも余裕があったらよ、何か手伝ってくれよ。」


「俺は離れる気はあんまりないぜ。何故お前たちがここにいるのかが非常に調査としては気になる。」


「う…なんか監視されるみたいで嫌だけどあなたがいないとまともに生きていけなさそうだし、お手柔らかに頼むわね…」


大人が一人いるだけの安心感が自分はまだ子供なんだろうと感じてしまう叶。

ダンプは一言おうと返事をした。


「食料をできるだけ多く運びたい。手押し車じゃどうしようもない。お前の魔法か何かが必要だ。」


「了解。だがな。俺はただで手伝ってやる義理がない。」


「うわ冷めるぅこのおっさん。」


すぐさま悪い態度で返す叶に少々怖じけづきそうになるがダンプは条件を与える。


「金を後で支払ってもらう。」


「は!?」


はっきりそう言われるとさすがにこちらも引いてしまう。


「お前らだって俺の力が無いとどうしようもねえだろ。どうだ?乗るか?」


「車を最低料金で運転できるようになりたいんだけど。」


自分で考えるよりも安い案があるかもしれないと踏んだ集。


「なるほどそう来るか。分かった。嘘つこうと思ったけどやめた。ここらへんの車ってあれだろ?鍵つけてレバー引くとかだろ?腐るほど車はあるし、俺は鍵の生成と身の安全だけかくほしてやる。それでどうだ?」


扉をぶち破って何台分も鍵を探して回るより鍵生成の方が安いのだろう。


「分かった。それでやろう」


「ちょっと待ってよ。料金がいくらかも分からない以前に私達金なんてあるの?いやある意味いろんな意味であるけどさ…なんか納得が…」


叶の心配も分かるが、今はこうしなければ生きていけない為後で考えるという考えでするしかない。

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