けものフレンズ2!ばんせんじ!!

@dambass

きおくのかなた

第1話 きおくの◯な◯

 「ここは、どこだろう?」


 どうやらぼくは眠って居たらしい

 ここは……


    「お家じゃない!?」


 あわてない、あわてない……

 まずは、持ち物……


 「……行こう」

 

 何故、こんな廃墟でぼくは眠って居たのかは分からない

 他にもぼくと同じようなヒトが、居るのかもしれない。

 そして、何も……



      思い出せない……


 でも、一つだけ分かる事がある

 

    なにか起こりそうな予感


 その何かは分からない

 壊れている機械を横目に見つつ、ぼくは


     外へと……開いた……



   「ようこそ!ジャパリパーク」


 

 あては無いけど、歩き続ければきっと……



 ↑↑→→←←A+A



 「で?どこで見たの?」

 「その森の中ですー。わたし、身体が丈夫なだけじゃなくて記憶力も良いのでー」


 「ありがとう、あたし行くわよ……」

 「じゃあ、わたしはこれで……」

 

 「気を付けるのよー!」


 まぁ、サーバル寝てるみたいだし、あたし一人

でも良いかな?

 

 って、あれ?誰かいる……


 「見慣れない顔ね?こんなところで彷徨いてると危ないわよ」

 「うわあ!」

 「……脅えないで、さっさとこの森から出た方が良い」

 

 来たわね……!!

 地面から感じる振動、それにこの感じ……


 「逃げるわよ!しっかり掴まってなさい!!」

 

 あたしはこの子を抱えて翔び上がった

 そう、翔び上がった

 

 「速いっ!!追い付かれる!!」


 大きな図体して、それにみあわないスピードで、追い掛けてくる!!

 それに、この子……あーあ、白目向いて泡吹いちゃってる……

 

 「あっ……!……っ!!」

 

 何かにつまずいちゃった……このままでは食べられちゃう!!


 「あたしを食べても美味しくないわよ!!」


 怖い……食べられそうになるのが、これほどまでだなんて……くっ……!

 

 「ごめんね……!あたしがへましちゃったばっかりに……!!」


 片目を開けると、ゆっくりとわたし達を食べようと近付いてくる……


 「ふはははは!この、アライさんウーマンと」

 「フェネックウーマンだよー」

 「が、来たからにはおまかせなのだ!!」


 「……」


 「全然大丈夫じゃないじゃない!?」


 突然現れた二人組のフレンズの後ろには、大きなセルリアンが!!

 

 「いくのだ!!……お願いしますなのだ」

 「全く……セルリアン使いの荒いヤツめ……」


 「しゃべったぁ!?」


 「このセルリアンさんはーお友達なんだー」

 「訳が分からないわよ!!」



      ぬうん!!


 こんなやり取りをしている内に、いつの間にかセルリアンがセルリアンを倒していたの

 あー、頭が痛いわ……


 「ありがとう、助かったわ」


 「困った時はアライさんウーマンたちにおまかせなのだ!!」

 「まー、目だけ隠してるだけだから直ぐに誰かってバレちゃうんだけどねー」

 「ふ、フェネックぅー!それは言っちゃダメなのだ!」

 「じゃ、僕達はコレで……バグ個体には気を付けるんだよー」


 行っちゃった……

 何が起きたのかわたしは頭を整理するのに手こずった……



→←→←→←↑↓A+B





 「おまたせー!」

 「サーバル!」

 「う、うん……」


 「起きたみたいね」


 また、眠っていたみたい……

 

 「ねぇ、あなた何のフレンズ?」 

 「ぼくは……」

 

 その時、お腹が空いたみたいで…… 


 「わかった!キュルルちゃんで!」

 「えぇ……」

 「はぁ、やっぱりあんたのネーミングセンス……いや、何でもないわ……」

  

 「あっちから良いにおいがするよ!行こう!!」

 「ちょっと!待ちなさいよ!」

 「待ってー!」


 サーバルさんの走って向かった先には開けた場所で、屋台の様な感じの車?が有る。

 それにしても、二人は足が速いなぁ……






 「焼きたてだよー。ロバのパンヤだよー」

 

 「追い付いた……」


 サーバルさんは両腕いっぱいに食べ物を抱えてぼくに「どれが良い?」と聞いてくれる


 「じゃぱりまんに、じゃぱりパン、じゃぱりチップスに、じゃぱりスティック、あと、じゃぱりソーダ!どれでも好きなだけ食べて!!」


 「ありがとう」


 サーバルさんに、「ありがとう」をしてからじゃぱりまんをご馳走になる

 まずは、一口……

 

 「はっ……!これは……!!」


 美味しい

 口に含むと焼きたてと、誰かの「おいしい」の為に作ってくれた暖かさも加わり芳醇な小麦純度、100%の薫りがほわりといっぱいに充ちる

 具材には何も使われず至ってシンプル

 だけども、それで良い!雑じり気の無い、じゃぱりまんその物の味……


 素材の味を「これでもか!」と存分に堪能させて貰ったぼくは思わず涙した……「こんな旨い物があっただなんて……」


 と……


 「キュルルちゃん、なんで泣いてるの!?」

 「目に、なにか入っちゃったみたい……」


 「ちょっとロバ!中に変な物入れてないでしょうね!?」


 「入れてないよー!いつものじゃぱりまんだよー!!」


 じゃぱりまん

 とても、奥ゆかしい味わいの食べ物だった……

 その感想をロバさんに伝える……


 「めんどくさいフレンズね……」

 「ぼくは、フレンズじゃないよ?多分……」

 「え……?そ、そう言えばあんた、どこから来たの?」


 「あっち……」

 

 丘の上からサーバルさんと、


 「カラカルよ」


 「あ、ごめんね」

 「良いのよ、名前言ってなかったし」

 「改めてよろしく!カラカルさん、サーバルさん!」

 「こちらこそ!」

 「よろしくね!」

 

 カラカルさんに、ぼくが眠って居た場所を教える


 「行ってみようよ!!」

 「はぁ、また始まったわ……ま、ついて行くわよ」

 


↓↓↑↑↑←→←→B+A 



 ぼくは戻ってきた

 最初と、違うのは賑やかで、心強い二人が一緒という事

 

 ぼくが眠って居た場所には光が差し込んで、「おかえり」と言っているみたい


 「ここがあんたの巣?」

 「巣?」

 「ここで、暮らしていたんでしょ?」


 「ううん、ぼくの住んでいた処は……」


 「カラカル、一緒に探してあげようよ!!」

 「これだから、あんたはサバンナのトラブルメーカーって言われるのよ!!」


 「でも、どうやって探そう……」

  

      うーん……


 「あ!」

 「なによ?」


 「これは……ぼくの……」

 

     スケッチブック!!


 「なにか描かれてるわね?」

 「これを頼りに探すのってどうかな?」

 「それ良いかも!これってあそこの池じゃない?」

 「じゃあ、決まりだね!!」


 スケッチブックと、一緒に置かれてたリュックと一緒にぼくと、カラカルさん、サーバルさんの旅は、ここから始まった


 「サーバル!ちょっと待ちなさいよ!!」

 「狩りごっこだよ!!負けないんだから!!」


 「おーい!待ってー!!」



 建物から出て、ちょっと休憩

 

 「サーバル、あんた、あてもなく探すつもり?」

 「大丈夫、きっと見つかるよ!」

 「その自信は一体どっから来るのよ……」


 ははは……大丈夫……かなぁ……?


 「さ、いこいこ!」


 「ストオオオオッッッッッップッッッッッッ!!!!!ほら、ちゃんと前見ながら歩かないと危ないですよ!」


 「あ、カルガモ!」


 「皆さん、道を歩くときはちゃんと回りを見て注意してくださいね!」


 「あんたの世話好きには呆れるわ……」

 「ちょっとそこ!危険は身近に潜んでいるんですよ!!ほら、あそことか!!」


 カルガモさんが教えてくれた先には地面が割れている……


 「渡りますよ、ちゃんと私についてきてくださいね!!」


 「強引ね!?」

 「カルガモやっさしー!」

 「ははは……」


 「じゃあ!わたしから行くね!」

 「ちょっと待ってください!まずは、私がお手本を見せます……っとー!」


 「カルガモすっごーい!」

 「大した溝じゃないじゃない?」


 「次はカラカルさんの番です!」

 「分かったわよ……いよっと!」


 「カラカルすっごーい!」

 「サーバル!あんた、さっきからすっごーいってしか言ってないじゃない!」

 「だってスゴいんだもん!」


 「ぶーっ!ダメです!」

 「ちょっと何でよ!?」

 

 カラカルさん、高く翔び上がり、上手く着地出来たのにカルガモさんに注意されてる……ぼくは上手く翔べるのかな……?


 「私よりも前に飛び出ちゃダメって言ったでしょ!団体行動は規律が大事なんです!ちゃんと後ろに並んで!!」

 「納得行かないわぁ……」


 「さぁ、最後はあなたの番です!」


 いよいよぼくの番です


 「キュルルちゃん頑張って!」

 「下ばっか見てないで顔上げなさい!」


 「……とうっ!」


 

     「にゃにっっ!!?」


 爪先から静的エネルギーを動的エネルギーへと変換し離陸

 空中では、余計な事を考えずに着地点をただひたすらに目指す

 頂点から下降へと「G」を感じ始めたらランディング体勢へと切り替える


 「キュルルちゃんすっごーい!」

 「それしか言わないのね……」


 ここからが大事

 着地は、爪先が触れた時点で既に決している……

 

     「五点着地ファイブリスペクト!!」


     「!!!?」



 「私の……負けです……」

 「でも、カルガモが居ないと見えてなくて落っこちてたかも?ありがとう!!」

 「サーバルさん……」


 溝を無事越えたぼく達は、向かう

 スケッチブックを頼りにして……


 「カラカルさんの、ジャンプカッコよかったよ!」

 「とーぜんでしょ!」

 「サーバルさんのジャンプも!」


 「キュルルのジャンプは、まーまーね」

 「カラカル悔しがってるー!!」

 「う、うるさいわね!」

 

 ←→→↑↑↓↓A


 「ねぇ、キュルルちゃん」

 「うん」

 

 ここは……

 

 「ぼく、あれに乗ってここに来たんだと思う……」

 「行ってみよう!」


 暗く、電気の着いていない処……


 「ねぇ、サーバル、これどうやるの?」


 カラカルさんが手でなにかやってる

 恐らく……


 「いったーい!!ちょっとなによ!!」


 「サーバルさん、行こう!」


 ぼく達は誘われるようにそれに乗り込んだ


 「ハッシャシマース!!」


 動き出す「それ」

 

 「……ジョウキャクノミナサン、ショウゲキニソナエテクダサイ……クリカエシマス……」


 「何が起きてるの!?」


 「5.4.3.2.1……」


 遠退く建物が何者かによって滅茶苦茶にされ、アナウンスのカウントダウンが終わる頃、何が起こったのかやっとわかったんだ


 「セルリアンだ……」


 「モノレールキャノン……ファイア!!」

 

 「えぇ……!?」

 

 乗り物の後ろから「何か」が撃ち出され、建物程もあったセルリアンがもろとも粉々になった……

 

 




 しゅっぱつしんこー!ジャパリパーク!!


 


 


 














 

 

 


 


     


 


 


 


 


 



 

  


 


 

 



 

 


 


 


 

 



 


  


 

 

 


 

   


 


 

 

 


 


 


 

 


 


 


 

  

 

 

 

 


 


  



 





 

 



 

 

 

 


 

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